大好きな東京に住み続けたい|どこにでも住めるとしたら①
私は東京が好きだ。
千葉県出身の私は、都内の高校に入学したことによって、都内に出るようになった。
それからあっという間に12年経つ。おお、干支一周か。
東京は人が多すぎる、賑やかすぎる、空気が汚いとう意見もあるが、
私にはとても心地よい空間だ。
「#どこにでも住めるとしたら」というお題を見たとき、浮かんだ場所が2つある。
今回はそのうちの1つ、東京について、
なぜこれからも東京に住み続けたいと思うかを書いていきたい。
◆なにをするにも便利。
首都故になんでも集まる。
大きな病院、気に入ったお洋服屋さん、最新の流行。最先端の技術。
気になったものをすぐに手に入れられる。
大きなビルがどんどん建つ一方で、老舗のお店や歴史的な建物、偉人の邸宅などもあるし、多分東京を知らない人が思っているよりもいろんな顔がある。
ライブも行われるし、プロのオーケストラもたくさん活動拠点を置く。
街をプラプラ歩けば新しいお店が出来ていたり、マルシェやワークショップがやっていたり、休日に暇をしない。
しかも交通の便もいい。地下鉄もJRもすぐ来る。どこにでもすぐ出られる。
都営バスも23区内の料金は一律前払い。何も考えずにスムーズに乗り降りができる。
タクシーもたくさんいる。自転車や電動キックボードのシェアリングも充実している。
異動がスムーズなだけじゃなくて手段も多いのはとてもありがたい。
そんな便利さに、人々も集まる。
人が多くて歩きにくかったり、混雑の列が出来たり、満員電車になったりは厄介だが、(私の日常の一番のストレスは満員電車。笑)実はいい面もある。
◆"たくさんの人"の中に紛れることができる。
これは何かの映画でも言っていたことだが、本当にありがたい。
例えば辛いことがあって涙が止まらないとき。電車で涙が流れてしまっていても、みんな見て見ぬふりをしてくれる。
人口が多いゆえに、そういった人も珍しくない。
それに人が多い中でひとりひとりに構うことはしない。
田舎だと心配されてしまうという声を聞く。
「大丈夫?」と声をかけてくれることは、もちろん救われることもあるけれど、やっぱり恥ずかしいし、何も話したくない、一人になりたいこともある。
人目が多いなかで涙が止まらないのは、泣いてしまう身としてはとてもとても恥ずかしい。
でも人が中途半端にいる(いない)感じでも、それはそれで目立つ気はするし、周りが触れてこないありがたさを感じながら、自分も泣いてない風を装って帰る。笑
◆街ごとに個性や歴史がある。違う街にすぐ行ける。
東京(23区内)は歩いて次の駅に行ける。駅間が近い。
さらに街ごとにかなり特徴がある。
例えば若者が集まる渋谷から、大人が集まる表参道は徒歩15分で着く。
なんならより個性的な若者が集まる原宿と、大人なな表参道は駅で言えば15分だが、地図で見ればとなりの通りだ。
健康や節約のために1駅分歩こーが簡単にできるし、
すぐに違う雰囲気の土地に行けるのは歩いていてとても面白い。
街ごとの特徴は歴史とともにあるわけだけれど、首都だからこその歴史は濃厚。短期間でいろんなことが起こって、いろんな変化があって、しかも首都だから重要な事がたくさん起こる。
大型ビルが続々と建てられる一方、偉人の邸宅や迎賓館など歴史的文化財もあるし、そういった建物を設計しているのがまた建築界の偉人だったりもする。見てて飽きがこない。勉強にもなる。
私は東の方、いわゆる下町に住んでいる。
変な人もいるが、人情に溢れた街だ。治安がすごくいいとは言えないが、いろんな人がいるからこそおもしろい街だと思う。
住宅街だが飲み屋は個人チェーン問わずたくさんあるし、大型ショッピングセンターもある。スーパーもたくさんある。
賑やかだけど、なんとなくそんな雰囲気に「帰ってきたな」と安心感を覚える。そもそも千葉県=東の人間ですし。
西の方に行くとかなり落ち着いていて、住みやすいんだろうなー治安いいんだろうなーと思いつつ、私にはすこし落ち着きすぎだ。あまりワクワクしない。笑
でもそれは今の私がそう思うだけで、私がもっと大人になったら、もしくはそっちの方に住むようになって今より慣れれば、西の方の穏やかさに安心感を覚えるようになるのかもしれない。それに子育てをするならやっぱり落ち着いててほしいとは思う。いろんな意味で。
◆キラキラしてる。でも意外と落ち着きもある。
私は夜景が好きだ。
特に東京の夜景は本当に素晴らしい。
どこの夜景よりもキラキラしていて、宝石箱のようで綺麗だし、
たくさんのビルや高層マンションが輝く姿は、どれだけ東京が栄えて賑わっているかがわかって孤独にならない。
真っ赤な東京タワーがあるだけで、自分はたしかに今東京にいるんだ.と思うことができる。
最初は「薄すぎ!やっぱり東京は東京タワーだ!」と思っていたスカイツリーも、明るさが増して存在感が出て、
平成につくられた高層タワーにも関わらず、その粋なデザインに江戸を感じる。
でも東京の景色の良さはそれだけではない。
東京の朝の静けさは、日中の賑やかさとのギャップがすごくて不思議な感覚になる。
普段人が溢れる街に全然人がいない。日中の喧騒が嘘のよう。(いや、逆に誰もいない街の方が夢のようか。)
まだ電気がついていないビルが朝焼けのオレンジに照らされる姿も、わつぃにはとても幻想的に感じる。
だんだん人々が目覚め、動きだし、慌ただしい日常が始まり、
今度は夕方のオレンジ。そこから夜のキラキラした東京になる。
次第に夜が深まり、キラキラは少なくなっていく。
シンボルであるタワーたちの電気も消え、赤色航空障害灯だけが静かに点滅をする。
真っ暗になりきらない空の中で光るそれはまるで呼吸をしているようで、
見ているだけで落ち着く。
静かに月を眺めるときと近い気持ちかもしれない。
きっとこれらの良さは、経験しないとわからない。
東京のイメージやうわべに触れただけではわからない。
気づいた人とだけ共感したい、知りたい人にだけこっそり共有したい、
自分の大切な人以外には内緒にしておきたい、大事な思い出のような感覚だ。
きっと私はこれからも、東京の魅力から離れられない
つい長々と話してしまったが、私はきっとずっと、東京が大好きだ。
この東京の魅力から離れられる気がしない。
(と言いながら現実、生きるのにお金がかかるのと、教育の面から、東京に住み続けられるかはわからないが…)
変化のスピードが速い東京は、馴染みの景色を失いがちで、それはそれはとても悲しい。
私は昔の渋谷の東急のホームを知らないし、
学生の頃馴染みがあった銀座線のホームは消えてしまった。
そして今の学生はそのホームを知らない。
でも過去の記憶はちゃんと、記録媒体や心の中に残り続ける。ちゃんと記憶の中で生き続ける。
"変化する"ということは、また新たに何かが生まれることでもあって、
またそうやって歴史が積み重ねられ、大事な記憶は増えていくのだろう。
これからの東京も、心から楽しみだ。
だから、どこにでも住めるとしたら、これからもずっと東京にいたいなあ。
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