頭痛と食事

頭痛に悩まされている方は、様々な情報がありますが、世界人口の1/4〜1/2ほどいるとも言われている。

慢性的に頭痛を抱えながらも、命に関わることは無いと考えている方が多いような印象を受ける。

しかし下記のような論文もある。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25095904/

オーラを伴う片頭痛や脳の動脈および静脈の疾患などの顕著な頭痛に関連する障害は、虚血性および出血性脳卒中のリスクを高めます。中枢神経系血管炎、可逆性後頭葉脳症症候群、可逆性脳血管収縮症候群、および脳静脈血栓症はすべて、虚血性および出血性脳卒中のリスクが高まる重度または持続性の頭痛に関連する障害です。出血性脳卒中は、虚血性脳卒中よりも頻繁に、明確な頭痛を示し、通常は限局性の神経学的症状を伴います。妊娠、特に産後の期間は、新たに発症する頭痛と脳卒中のリスクが重なる時期です。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25095904/

この論文では脳出血を指摘されているが、脳梗塞を発症させるという論文もある。

脳卒中(脳出血、脳梗塞)は最悪は命に関わる病気であるが、命は助かったとしても、自力で日常生活を送れないような後遺症を残すことも少なくない。

10年ほど前はそれほど感じなかったが、最近では若年者(20代〜40代)の脳卒中が増えている印象を受ける。

僕が経験して胸が痛かったのは、働き盛りで、まだまだ小さなお子さんがいる方が脳卒中を発症させてしまい、後遺症が残り、仕事ができないという方を見させてもらったことが今でも強く記憶に残っている。

自分の将来、子どもの将来を考えると脳卒中に限らず病気を予防するための意識がとても重要だと感じている。

そこで、気づくポイントの一つとなるものが『頭痛』である。

頭痛の多くは食事が影響している。
特に慢性的な頭痛をお持ちの方ほど日頃の食事や栄養状態の影響を強く受ける。

個人的には『頭痛は大きな病気の入り口』だと考えている。
※ここでいう大きな病気は脳卒中や心筋梗塞、ガン等の命に関わる病気

なので、頭痛に悩まされている方は予防の意識を保つためにも、『頭痛の根本原因』について考えるという意識を持っておくと良いといつも思っている。

というのも、僕自身が元々は頭痛持ちで、頭痛薬を持ち歩くタイプでした。

分子栄養学、栄養療法を知って実践していくことで、いつの間にか頭痛がほとんど起こらない事に気づけました。

僕の場合は根本原因を考えて結果的に頭痛が解消されたというわけではなく、日頃の食生活を見直したら頭痛が激減した流れですが、この経験を通して『慢性的な頭痛は諦めて一生付き合っていくものではなく、必ず根本原因が存在していて、そこを見直していけば十分に改善することができる』という事に気づけた。

経験則だけではなく、様々な研究もされていて、下記のような論文もある。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31726975/

ケトジェニックダイエットと修正アトキンスダイエットは、神経保護、ミトコンドリア機能とエネルギー代謝の改善、セロトニン作動性機能障害の補償、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)レベルの低下、神経炎症の抑制に役割を果たすと考えられています。また、低グリセミック食の処方は、炎症状態を軽減することにより、頭痛/片頭痛のコントロールに有望である可能性があると推測することもできます。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31726975/

必ずしもケトジェニックやアトキンスダイエットにする必要はないが、食事内容が頭痛発症に影響するという事がわかる論文である。

普通に生活していると、頭痛の根本原因を知る機会はほとんど無い。
頭痛の専門病院に通ってもお薬の処方のみで、根本原因に関するアドバイスをいただける事はほとんどないというのが、お客さんを通しての実感である。

僕の経験では、頭痛が慢性化している人ほど食事や栄養の影響を強く受けている。

頭痛が慢性化して悩まれている方は、食生活を見直してみると、改善されることを諦めていた頭痛が解消される可能性は高い。

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