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『秘密の本』~ホワンの物語~(読書感想)

今回の参考書籍

秘密の本 新版ホワンの物語 単行本 – 2009/12/4

ロバート・J・ペトロ (著), 山川紘矢 (翻訳), 山川亜希子 (翻訳)

この本は1997年に出版されており、古典と言えます。僕自身もこの本から学び得たことはかなり多かったです。

なぜなら作者は自分の学んだ成功法則を物語に上手に落とし込んでいるからです。そのためただ成功法則を説法されるよりも、読者にとってはわかりやすいだけでなく、実際にどう活用していけばいいかよく腑に落とせると思います。

”一人の貧しい少年の成功物語”


1.最高にして最大の遺産は”知恵”である

お金持ちはなぜ何世代もお金持ちが続くところが多いのでしょうか?
逆に貧乏な家庭は何世代も貧乏から抜け出すことに苦労するのでしょうか?

その秘密は親から子への「遺産」にあります。

ここでいう「遺産」とは資産(不動産、動産)ではありません。

ここでいう「遺産」とは「知恵」のことです。

お金持ちの親は「知恵」を子どもに残すことによって何世代も繁栄が続くというわけです。

本書において「知恵」とは”経験を通じて得た成功するための方法”のことです。

こんな言葉があります。『授人以 不如授人以漁』これは中国の思想家であった老子の言ったとされる言葉です。

意味は『飢えている人がいる時に、魚を与えるか、魚の釣り方を与えるか』です。そしてこの言葉の伝えたい教えは「魚を与えれば、今日1日は生きられる(今日1日しか生きられない)、しかし魚の釣り方を教えれば一生生きていける」という意味です。

要するに、自立して生きていくためには「モノ」ではなく「方法」の方が大事だということです。

これをさらに言い換えると、自分の子どもも成功してお金持ちにさせたいなら「資産」ではなく「知恵」を残せということです。

逆に「資産」を残してしまうと、子どもは学ばなくなり、自立できなくなってしまいます。最悪の場合には金持ちから一転貧乏になってしまうでしょう。

お金持ちがどのようにして自分の莫大な富を使えばいいか興味がある方は以下の記事もお勧めします。

このことを私たちにも当てはめてみましょう。親がお金持ちでないとして、自分はお金持ちになりたいと思っているのなら、成功者の「知恵」を学ぶことが必要です。

逆に言えばその「知恵」さえ学んで、勇気と忍耐力を持って実行すればあなたもお金持ちになることができるのです。

その際に、お金持ちでない人の言うことは聞いてはいけません。それがたとえ親であってもです。

チャンスはどこにでもある

「「知恵」を学んだとしても、チャンスがないんだよ」と言う人もいるかもしれません。

本書では「チャンスはどこにでもころがっている」と言います。

成功する人はいつ、どこにいてもそのチャンスに気づき、掴むことができる人だと言うのです。

ここで重要なことは2つあります。

1つ目はチャンスに気づくことです。チャンスに気づくために大切なことは、チャンスを見つけ出そうとする意志、そして創造性です。

人間は自分が重要だと心から思っていることを他に優先して見つけるという脳の特性があります。

例えば、自分の髪型を気にしている人は、街を歩けば他人の髪型にしか注意が向きません。他の一切は存在はしているもののあなたの脳は認識していないのです。

このように常にチャンスは転がっていると信じ、見つけようという意思を持ち続けることです。

そしてできるだけ創造的でいてください。創造的である状態というのは、様々な視点でものごとを見ることができるということです。

新たな発想はそのような創造的状態の時にふと訪れるものです。

2つ目はいつでもチャンスをつかめるように最高の状態を準備しておくことです。

チャンスは一瞬にしてやってきて、一瞬にして過ぎ去っていきます。

目の間に来た蚊(チャンス)を素早くたたくような俊敏さが必要です。

チャンスを逃さないために、準備を怠ってはなりません。

いつかやってくるチャンスのために虎視眈々と牙を磨き続けるのです。

忍耐力と自己規律を持って自分を磨き続けるのです。

メンターを持て

成功者には必ずメンターと呼ばれる人がいます。

メンターとは自分が迷っているときに、進むべき方向を指し示してくれる存在です。

成功までの道のりはとても長いです。その道程でたくさんの失敗をして道を見失うときが何回も訪れるでしょう。

そんなときに頼れるのがメンターというわけです。

メンターは何も実際に存在する人でなくても大丈夫です。

読書を通じてメンターと出会うことだってできます。

また自分の頭の中にあなたのメンターとする人を置いておくという方法もありあます。

こんなときあの人(メンター)ならどうするだろうか、と考えるだけでも自分の進むべき道が見えてくるでしょう。

自分を雇い主にする

お金持ちになるための大事な要件として、自分を雇い主にするということが挙げられます。

これは雇い主の下で雇い主のために働いていてはお金持ちにはなれない。自分でビジネスをして自分が雇い主になることがお金持ちの要件だということです。

精神的な豊かさ

お金持ちのもう1つの重要な要件として、精神的な豊かさがあります。

お金持ちであるためには金銭的な豊かさと同じくらい精神的な豊かさも大切です。

本書における精神的な豊かさの定義は「自分を含めた周りにあるすべてのものを敬い、愛すること」だとしています。

精神的な豊かさは金銭的な豊かさの土台といっていいでしょう。

精神的な豊かさが欠けていたら、金銭的な豊かさも得られないのです。

金銭的な豊かさと同時に精神的な豊かさも深めていけたらいいですね。

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