エロゲレビュー『とっぱら〜ざしきわらしのはなし〜』

とっぱら〜ざしきわらしのはなし〜
TRUEエンドを見ました
完走した感想ですが(いつもの)

紛うことなき、ざしきわらしのはなし


攻略順は下記の通り
美影→藤花→瀬織→佐久夜→幸子→千鶴美→イソラ→穂波→ミドリ

以下順番に感情をぶちまけます













・美影
ざしきわらしのはなし!!!!!
途中で薄々感じていたけどやっぱりそうだった

とにかく可愛い。一番愛でたいヒロインランキング第1位。
全ヒロイン通して最もしっくりくるエンド。別のヒロインルートを進めてもそれなりに絡んできて可愛いところを見せてくれるのが強い。正妻ポジ。ダーリン。イソラとの絡みがお気に入り。美影が可愛すぎて他のヒロイン喰われるんじゃないかと心配してたけど杞憂だったのも良かった。みんな違って、みんな良い。
立ち絵では気づかなかったけどズボンを履いてた。ベッドで服脱いだときに綺麗な肌色とズボンの暗い色が絶妙なコントラストを奏でてエロスを加速させてた。温泉えっちが好きです。

・幸子
ざしきわらしのはなし!!!
ミドリが生まれ変わるときの悪い部分が疫病神になった子。ピッコロ大魔王と神様みたいな感じ。
本編で最初にパンツが見えたヒロイン。ブラは着けてないのか?と選択肢にもあったけど逃げるときに脱げてたサラシっぽい。
ロリロリしてるキャラ好きじゃないことあるけど可愛かった。きれいな幸子も好き。持ち上げてくるくる回りたいよな。風呂を巡る掛け合いはドタバタ感たっぷりでよかった。
最後は招き猫と心中かと思いきや生存。ストーリーはけっこう好き。やっぱりというかわらべ歌が流れたら勝ち確。最初に美影と幸子をやっておくと、ストーリーの流れがわかりやすいかもしれない。他のキャラと違い、どちらか片方を選び続けるだけでルートに入れる。


・藤花
始めたてのころに目をつけてたヒロイン。妖狐がえっちなのはあらゆる媒体で証明されてる。
序盤の男性恐怖症でぷるぷる震えてるのは超かわいい。そのくせ気を許すと一気に接近してくる。卑怯。でもかわいい。
従者と思われてた付喪神である鈴とえっちシーンがある。厳密には鈴じゃないけど。正直あまり印象に残ってない。藤花は可愛い。
攻略順序の都合、ここで初めてミドリが救済してくれるんだなってのを察した。
藤花はバッドエンド確定かぁとか泣きそうになったあと、わらべ歌で助かったのを見てよかったなぁ!となる。「じゃあハッピーエンドは確実なんだな!とか安心してたら一部ヒロインで心に傷を負った。

・瀬織
数千年モノの処女!!!!乙女!!!!!かわいい。
ストーリー後半で処女が判明、それまでに経験ありそうな雰囲気を出していたのが一気に愛おしくなる。チョロい男だ。
蹴りを入れたりエロ本読んだり姉御肌というか年の離れたお姉さん的な感じが好き。
かと思いきや突然達観したところを見せる。変なことで難しく考え込んだりする。作中の年齢で言うと数千歳だから相当年季が入ってる。
大事なことなので2回言うと処女。ちゃんとえっちシーンで破瓜表現もある。優秀。あとオナバレがあります。えっちだよな!

・佐久夜
乳がでかい。おっとり。あざとい前掛け。おっぱいがでかい。
白澤と思われていたが実際は件の雌。だから乳がでかいんですねぇ(納得)
件に関してはぬ〜べ〜で何となく知ってたから生き別れルートからのわらべ歌だろうなぁという予想が的中。子供の事故を予知した時の切羽詰まった感が好きだった。

・千鶴美
鶴の変化かなぁと思ってたらまさかのあの時助けたツチノコ。わからんて…
シナリオ自体は全体的に明るくて好き。ケセランパサランにもっそり粉盛るとことか。あと大判焼きじゃなくて『あじまん』な。
ツチノコの姿をうまく擬人化できてたなぁと思った。カラーリングとかぴったり。
最後はわらべ歌からの復活エンド。やっぱりとっぱらはこうじゃなくっちゃね!

・イソラ
河童。両性具有というか感情の変化で変えられるみたいだから実質淫魔では? 最初は男子だけど中盤で女子になる。
シナリオはなかなかに重い。環境変化によって妖怪が住めなくなるのでイソラに会えなくなるし、わらべ歌をもってしても「俺たちまたきっと会えるよな」エンドなのでみんなと違って顔が見れないまま終わる。後味がちょい悪いけど、人外を描くシナリオならこういうのが必要だと個人的に思う。
美影の項でも書いたけど、美影と取り合うところがどちらも可愛くて好き。あと何故か幸子の放尿シーンがある。イラスト自体はほぼ胸チラの使い回し。


・穂波
問 題 の ル ー ト。
Twitterでも散々狂ってたけどマジで心がきつかった。最初に言っておくとシナリオ自体はハッピーエンド。ただ、これまでに妖怪たちと触れ合っていると間違いなく傷口が抉られる。もはやホラーシナリオと化す。
妖怪と触れ合うことで自分と向き合い、幸子と向き合い、最終的に立ち直っていく主人公が、人間である穂波と生きることを選ぶとどうなるか、というルート。
結果として、山奥の神社から妖狐は消え、町の小さな商店は店じまいし、河童も忘れ去られ、別れ橋と噂されてた橋は歩いても何も起きなくなり、疫病神も姿がなくなり、最終的には影女も消え去る。とっぱらを深くプレイするほど衝撃的なシナリオだと思う。
とっぱらで間違いなく印象に残る美影が、穂波ルートを進めるにつれてどんどん描写が少なくなるとこが恐怖。美影とご飯を食べている時に違和感を覚えるのは幸子がいつのまにか消えてるからだし、それから進めると背景レベルでパッと移って消えるだけになる。
妖怪の起こしたことは世界の修正力が働いて、半分見える場合と完全に見えない場合で違うのは本編で説明されるが、それを踏まえて完全に見鬼としての力を失った終盤の主人公が「一人暮らしも長いし家事も上手くなるだろ」というシーン。本当は美影が甲斐甲斐しくお世話を焼いていて、それすらも感じ取れなくなった、と妄想すると涙が止まらなくなる。
最後には主人公が五日市家を引き払っていなくなるため、どうあがいても絶望。人間ルートはきつい。
穂波の名誉のために言っておくと、穂波自身はむちゃくちゃ可愛いです。えっちだし、愛しいと思うのも無理はないレベル。主人公自体もまったく悪いことはしてません。普通だからね、人間として生きるのって。
ただ…ただよぉ…これをこのゲームでやるのは人の心がねぇよぉ…!
心をこわされたまま、真エンドへと向かいました。

・ミドリ
藤花、瀬織、佐久夜、千鶴美、イソラ。
以上の5人をクリアした上で数回ほど美影のアイコンを選択すると、美影エンドから派生してミドリルートになる。基本最初から美影を選んでおけば確実にいける。
実質トゥルーエンド……なんだけど正直な話、美影と幸子が可愛すぎてミドリの存在が薄い、といったところ。
子供の頃から大好きな主人公と一緒にいたかったため、座敷童としての自身を捨て、影女と疫病神に存在を変えた、というのがその正体。
一度上記の5人をクリアする必要があるのも、妖怪を嫌った主人公が妖怪たちの思い出を受け継いだことで奇跡が起きて座敷童として復活、といった感じだからだろう。
ただ、やっぱりミドリの影が薄いのが非常に残念。もっとミドリの可愛いエピソードとかあればまた変わったかもしれない。基本的にじゃれたことと虫を逃したことくらいしかないので。
位置的にトゥルーエンドだけど、個人的には美影と幸子がいてくれて、ミドリは家に憑いたままというのがしっくりくる。
最終的には庭に殺生石、自室にはツチノコのケージ、橋には桜、川は澄み渡り商店は通常営業。これが完璧。穂波はたまに連絡取り合うくらいで。

・総評
のんびりした田舎で深い傷を負った青年が、嫌いだったはずの妖怪という存在を通して自分を見直す心温まる物語。
妖怪の名前自体はマイナーだけど、ちゃんと本編で説明があるためわかりやすい。
あとタイトル画面のBGMが秀逸。本編のBGMはほぼそれのアレンジ。1週クリアするとおまけが解放されるのでじっくり聞いてみよう。残念ながら主題歌は聞けない。
好きなキャラは藤花と瀬織。美影は殿堂入り。
好きなルートは瀬織とイソラ。穂波はトラウマ。
マップから攻略ヒロインを選ぶのは新鮮だけど、少し複雑なところもあったのがちょいマイナス。

結果として、エロゲー入門としては非常に勧めやすい作品だと思います。
FANZAで頻繁に500円セールが行われるため、隙を見て布教しよう!
といったところで、「とっぱら〜ざしきわらしのはなし〜」レビューの締めとさせていただきます。
閲覧ありがとうございました。