あなたはLiveとShowのどっちが好き？

１ヶ月前くらいにとあることでモヤモヤしていることがあった

自分の中で何かが止まってしまっている、いや固まったというような感覚があってこれは一体何なのだろうか？と感じる日々があった

自分はDTMで音楽を作っていて1~2年目は制作中に悩むことが多かった

それは知識や技術がない状態から起きるごく普通の出したいクオリティにならないといった自分の技術不足に対する悩みだった

最近は自分なりの対処法のようなものができてこの悩むというのが減ってきた。言い方を変えると落ち着いてきたのかもしれない

とにかくこの手順通りにやればいつもの自分の音にはなるという手法が出来上がったのだ

制作中に悩むことも減ったし集中もできる。自分に対する不満は減ったはずなのに何かが物足りない。これは一体何なのかと自問自答をする日々が続いていた

ふとした時に自分が中学生の時にハマっていたアーティストの曲を聴いた

銀杏BOYZ、太陽族、175R、ロードオブメジャーなど懐かしさに浸りながら聴いてみたのだがここで気づいたことがあった

今から10年くらい前に聴いていた曲たちなのだがどこか素朴な感じがする

今の時代の計算し尽くして作ったというような曲の感じではなくその時に感じるままに本能のままに書き殴ったというような感覚を曲を聴いていて感じることができた

何なのだろうか？この感覚はと思って今の自分に置き換えて考えてみると一つわかったことがあった

自分の作り方を自分自身で型にはめて完成させてしまっていたということだった

満足していたというわけではない、きっとこうすれば無難にいつもの音になるというようなもの

自分で勝手に折り合いをつけて完成させてしまえば気分的にも楽になるし繰り返せば悩むこともない

知らず知らずのうちに自分の変化に気づいていなかった

ここで予想がついてしまったのがこのまま行くと成長を自分自身のやり方で止めることになる

まとめると自分が好きなことに対しては自ら未完成であり続けることで成長を続けられることになるが自ら完成させてしまうと成長を止めることになるということだ

僕の根っからの考えというか特性だと安定とか無難というのに物足りなさを感じてしまう

だからバンドという常に未完成でありながら続いていく形に魅力を感じていて音楽を聴き、バンドを組みライブをして、DTMという今に至るのだと思う

そして制作中に何か物足りないっと感じていたものは自分の手法を勝手に完成させて安定や無難な出来具合に対しての物足りなさということだ

おそらくこれは仕事とかであればむしろ完成させた手法を繰り返すだけで安定したクオリティになるならば正しいのかもしれない

しかし自分と向き合って作っていくオリジナル曲をそのままで続けるとしたら似たような曲になっていくのは予想がつく

ある日、仲のいいバンド仲間がツアーで地元に回ってきて打ち上げに参加させてもらった時に彼らの話の中で共通するような瞬間があった

「仮にステージに２つの種類があったとしてLiveが未完成でありShowが完成させたステージだとしたら僕らはLiveすることを選ぶ、完成させたものを続けて行くときっとどこかで飽きるときがきてしまう気がするから」

Liveは常に未完成であり何が起きるかわからない、アクシデントだって起きる。それらも含めて楽しめることをやりがいとして今でも続けている

誰かが良いと言ったから何かを選ぶのではなく自分で良いと思ったことを続けていく。それでこそ活動の意味を見出せる

周りの目を気にしてウケ狙いの曲や行動、こうあるべきだ！っと考えて行動したこともあるがそれだと自分の意思というよりは周囲の目を気にしているだけになっていることに気づいた。だから今は自分の意思で自分のやりたいことをやっているだけ、でもその過程がないのとあるのとでは大きく違う。一旦遠回りすることにも意味がある

このバンド仲間の言葉を借りるならば好きなことに対してLiveをするのかShowをするのか

さらにわかりやすくすると自ら未完成でい続けることを選ぶのかもしくは完成させてしまうのか

徹底的に精密に計算してミス一つも許さない妥協のない完成されたプレイスタイルがShow

もしくは今の自分のベストでありのままを見せるミスが起きようがそれさえも楽しみとして感じるプレイスタイルがLive

というような考え方になる

DTMで置き換えるならば感覚でその時に思い浮かんだフレーズで曲を作っていくスタイル、もしくは音楽理論や音響心理などから徹底的に考え計算して作るスタイル。の違いだろうか

僕は好きなことに対して自ら未完成であり続けることを選ぶと考えた

きっとその方がまだまだ面白みを見出していくことができると思うし、それがたとえいつもと違う曲調だっと言われようが未完成を選ぶ以上、変化を続けるからこそのことだ

あなたの好きなことに対しての考えはLive or Showのどちらですか？

この記事を読んだ人にも何かを感じ取ってもらえたら嬉しい