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【コラム】上司の心構え

部下にとって上司は、仕事のやりやすさや働きがいに影響を及ぼす大きな存在です。部下のパフォーマンスを最大限発揮して、組織やチームの目標を達成するために必要な心構えは3つあります。

1.部下の失敗の責任を取る覚悟を持つ

部下が安心して伸び伸びと仕事ができるために最も大事なことは、失敗してもよいという安心感です。失敗したら怒鳴り散らす上司のもとでは、部下は萎縮してしまい、パフォーマンスを発揮できません。ですから、失敗したら自分が責任を取ってお客様のもとに謝りに行ったり、遅れている作業を手伝ったり、場合によっては会社を辞めるくらいの覚悟が必要です。どの程度の失敗が許容できるかをあらかじめ想定しておいて、失敗するリスクの大きさによって、部下に与える裁量を決めるとよいでしょう。

2.部下の適性を見極める

部下1人1人がもつ能力を、レーダーチャートで表現します。部下の能力を伸ばそうとしたとき、教育によって伸びる能力と、どれだけ頑張っても伸びない能力が出てきます。これがポテンシャル(潜在能力)の高さです。ポテンシャルが低い能力をいくら伸ばそうとしても効率が悪いので、その部分については早めに諦めて、ポテンシャルの高い能力を伸ばすことを決定をするのが、ビジネスを行っていく上で必要な意思決定です。部下の意向やモチベーションも尊重しつつ、どの業務領域で活躍してもらうかを判断しましょう。

3.部下に明確な指示を出す

曖昧な指示を出す方はとても多いです。曖昧な指示で作業を依頼しておきながら、意図しない成果物が出てきたら怒る上司がいますが、それは指示する側に問題があります。上司はできる限りアウトプットイメージを明確化し、部下が困らないように努めるべきです。例えば企画書を作成するという作業を依頼するのであれば、「企画書には、目的・ねらい、ターゲット、商品概要、販売予測、スケジュールの5つの項目を入れて、A4用紙2~3枚で書いてください」といった具体的な指示を出します。さらにそれぞれの項目を箇条書きで書くのか、表に整理するのか、グラフを入れてほしいのか、など視覚的なイメージとして共有できるレベルまで明確化しましょう。明確な指示を出すことは、自分が望むアウトプットを出してもらうことに直結します。


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