大人になってから『マジック・ツリーハウス』のすごさに気付く
図書館で児童書コーナーを見ていたら、ふと久々に小学生の頃読んだことのある『マジック・ツリーハウス』シリーズを読みたくなった。
このシリーズは、ジャックとアニーという兄妹が「マジック・ツリーハウス」というツリーハウスの中で本を開いて「ここに行きたい」と言えばその場所に移動することができ、しかも過去の時代にも行けて、そこで冒険するという話だ。確か途中から魔法使いに任務を受けて、過去の時代に行って偉人(実際の歴史上の人物)に会い、偉人達の成功を手助けするという感じの話になっている。
シリーズものだけどどこから読んでも大丈夫なので、取り敢えずタイトルから気になった『ロンドンのゴースト』を手に取った。私はイギリスに興味があるのだ。
この話の舞台はヴィクトリア朝時代のロンドン。(私の今ハマっている『ジョジョの奇妙な冒険』第一部もヴィクトリア朝時代のイギリスなのだ)『クリスマス・キャロル』で有名なイギリスの作家、ディケンズの手助けをすることが今回の目的だった。
この時代のロンドンは格差社会に苦しんでいる人が多く、その様子を子供にも分かりやすいように描写してくれているのがまず凄いと思った点だ。
また、ディケンズもそんな貧富の差に問題を感じ、『オリバー・ツイスト』という貧民の少年の物語を書いている。私は『クリスマス・キャロル』以外にディケンズの作品は読んだことがないと思っていたが、この『オリバー・ツイスト』の映画版である『オリバー!』というミュージカル映画なら見たことがあることに気付いて驚いた。私の大好きなイギリス映画、『小さな恋のメロディ』に出演しているマーク・レスターとジャック・ワイルドが二人とも出演していると聞いて見たのだった。
話は逸れたような気がするがともかく、偉人について知ることも出来るというのがマジック・ツリーハウスの凄いところの二つ目だ。
このように、子供がこのシリーズを読んでいれば世界史に興味を持つ可能性があるかもしれない。私は子供の頃ホラー小説ばっかり読んでいて偶にしかこのシリーズを読んでいなかったので、子供の頃全部読んでおくべきだったなんて思ったりしている。しかし高校で『ヘタリア』という漫画にハマったおかげで結局世界史の道を進んでいるのだった。
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