【読書記録】「シン・営業力」天野眞也著
1.ゴール
成果を出しているセールスの考え方や行動習慣を学び、
日々の営業活動に活かす。
2.概要
キーエンスのトップセールス、天野さんがご自身の経験を
もとに、今の時代に必要な「営業力=シン営業力」を身に付けるための
メソッドが解説されている。
天野さんは、時代の変化とともに「営業力」を再定義し
営業手法をアップデートする必要があると説く。
背景として、
近年、テクノロジーの進化に伴い、ビジネスモデルが多様化し、
「売り切り」ではなく「長く使ってもらう」ためのサービスを
提供する企業が増えてきている。(サブスクリプション等)
いわゆる、モノ売りからコト売りへの変化だ。
そのため、売ったら終わりではなく、売ってから始まりとも
言える時代だからこそ、お客様から「長く取引したい」と思われ、
お客様の成功のために継続的に支援し続けることで
次の仕事に繋げていくという「シン営業力」を身に付ける必要がある。
3.学び
◆「お客様のゴール」を目指すのが営業
お客様から選ばれ続けるためには、
お客様が目指すゴールは何かを把握し、そのゴールに向かって
必要な情報提供と提案をすること。
営業自身の売上目標だけでなく、
お客様目線で、お客様が立てた計画に実現にどう役立つかを
考え、お客様の計画に合わせて必要な情報提供や提案を
積み重ねると、お客様と営業との関係は。
「ビジネス上の付き合い」から「戦友」のような関係に変化していく。
お客様にとっての「戦友」になれれば、たくさんいる営業の中から
「選ばれ続ける営業」へと進化していく。
◆「情報力」で圧倒的差をつける
法人営業で必要な能力は「対人折衝力」「製品・業界知識力」「情報力」
の3つ。中でも競合他社と最も差が付きやすく、
バリューを出しやすいのが「情報力」。
「情報力」とは、お客様の情報(1次情報)を得て蓄積し、
お客様との関係構築や提案に活用する力。
理由として、お客様は自然な心理として
「自社のことをよく知っている営業」に相談をしたがるから。
そのため、お客様との会話量を増やし、
お客様の組織・担当・案件・工程等の情報を蓄積することが
重要になる。お客様のことを他企業よりも知ることができれば
自然とお客様の課題に沿った提案ができ、お客様の満足度も高くキープ
することができる。
4.感想
本書を読んで、これからの営業に求められる力を網羅的に学ぶことができた。特に売ることがゴールになるとお客様の課題解決に貢献できず、「選ばれ続ける営業」になれないと思った。売るに留まらず、売ってからスタートというスタンスのもと営業していくように
したい。
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