打ち負かすだけのやりとりで理解は広まらない
小学生の頃、夜中に目覚めて急に大きな不安に駆られ、声を殺して泣いていたことがある。
理由ははっきりと覚えていない。ただ、学校などで周りの人がみんな敵になっていく感覚がして怖かったのだったと思う。
その当時、二段ベッドの下に自分が寝ていて、その横に父が布団を敷いて寝ていた。父が目を覚まし「どうしたんだ」と聞いてくれた時、たぶんその“怖い”感覚があることを話したのだろう。
で、ここからはよく覚えている。父はそんな私に「“さしみの法則”って知ってるか?」と聞いた。知らないと言うと