なか川

文章を書く練習をしている成人。

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最近の記事

1/13 痛い目を見るのはいつもタクシー

Careemで予約したタクシーの乗る場所が分からなくて困り果てていたら野良のタクシーのおっさんが声を掛けてくる。断ると何故かフィリピン人の男を乗せて戻ってくる。入国からずっと親切にされていたせいで気が緩んでいた。確実に乗るべきではなかったのに、ツアーの集合時間に遅れる!といつ焦りからつい乗ってしまう。 タクシーに乗るとGoogle翻訳を使い運転手が日本語で話しかけてくる。見せられた画面には、お忙しいですか?私の部屋に行きませんか?最悪だ。本当に今すぐ降りたい。ツアーに遅れてた

    • 1/12 14:00から私は国賓?と思う歓待

      運転手着きの車で現れた時点で金のためにやってるんじゃ無いな…?感が凄かった。 それにしても、全ての食事は奢られた。しかも、私が高くて買うのを迷っていた冬用のアバヤをまさかの、プレゼントするよ。との申し出。流石に悪いよ!と断って諦めようとすると、真っ直ぐな目で、本当に?いいの?欲しく無いの?ときかれ、欲しい…です!と正直に述べてしまった。 もうその後は無抵抗に奢られて接待をうけてなんか明後日も仕事早引けしてガイドするね、など言い出して、もう、私はただただお礼を行っては日本に来た

      • 1/12 カフェ

        涼しい格好に着替えてカフェへ。 歩いてる人がいないせいか、車の中からすごくジロジロ見られる。 一台、渡る時に目が一瞬合った(サングラスをしていたので向こうがどう認識したかは不明)白い車がなぜか着いてくる。 歩く私を追い越して駐車しては、私が通り過ぎるとまた走りだして少し先で駐車するという挙動。車は走っているし日中だが、正直怖い。逃げようにも道は広く、隠れる場所もない。また、特に何かされた訳でもないし下手に刺激しないよう気付かないふりをする。とりあえず目的のカフェまで目を合わせ

        • 1/12早朝目が覚める

          朝のお祈りと肌寒さで目が覚める。 二度寝もままならないので、洗濯と化粧をしてホストにドライヤーを貸して欲しい旨、連絡をして朝食をとるために散歩。 本当に涼しくてメリノウールのインナーにウィンドブレーカーを羽織ってちょうど良い気温。 外に出て改めて近所を見渡すと、夜は気づかなかったが高級住宅街であることに気づく。そして早朝車を洗ったりゴミを出したりする人たちにじろじろされつつ歩いて思い至ったが、多分私が泊まっているのは使用人部屋なのだろう。 歩いて20分ほどで目的のカフェに

        1/13 痛い目を見るのはいつもタクシー

        マガジン

        • UIUX
          2本

        記事

          1/11Riyadhに着いた

          夜のリヤドは意外と肌寒いくらいで、乗り換えで降りたマニラのむっとする湿気に海外を感じる〜ってなことも無かった。 入国手続きの黄色い紙を書く事も印刷したビザを見せる事もなく、アバヤを来た女性に言われるがままタッチパネルに指を押し付けたりパスポートを見せてたら入国できた。 タクシーの客引きを英語と日本語で断り続ける中で、国籍を問われたので日本と答えたらすぐに引き下がった。かつて日本人を乗せて嫌な目にでもあったのだろうか。 Careemというタクシー配車アプリで無事乗車。 自

          1/11Riyadhに着いた

          夜の羽田空港

          屋上に出て、かっけぇ〜と思わず声が出た。 まだ飛行機に乗ってないのに異様な達成感。パスポートも持っているし、ここまで来れば大丈夫な気持ちに早くもなっている。 会社を退勤する時にまさかのバックで駐車してある車にぶつけ、本当に不安なスタートを切った。しかも車の持ち主とは連絡が取れなかった。警察と保険会社に、今日から2週間海外に行くので基本は連絡が取れない、と告げ狼狽えさせた。代理の方は…と言われ、配偶者も今海外でそれに会いに行くのです。と伝え、悲しい顔をさせた。 社員が車をぶつ

          夜の羽田空港

          好きなあの子をSNSでフォローしない

          先日instagramで友人の妊娠を知った。 最悪、と思った。速攻でフォローを外した。 彼女は大学の友人で、結婚相手も大学の同級生なので2人とも面識がある。 結婚パーティにも呼んでもらったし(日付を間違えてすっぽかしてしまったが)卒業後も何度か会った。 妊娠を知った時に驚きと祝福とともに、げ!SNSで知っちゃった、と落胆した。本人の口から聞きたかった。そして新鮮に驚きたかった。 正直、今後会う可能性は低い。予定は皆無だ。 私は、好きな子の人生のよもやま話を本人の口から聞

          好きなあの子をSNSでフォローしない

          Komifloはいいぞ

          月額1,080円(税込)で性的な最新漫画が読み放題のワニマガジンのサブスク、Komiflo。 解約のペナルティも継続期間の縛りもなく、バイオリズムに合わせて解約したり契約したり気軽でドライなお付き合いを続けている。 めちゃくちゃに良いサービスだと思うのだが、いかんせん極めてプライベートな時間と利用法なので誰かに語る機会があまりない。数少ない友人たちの中には語り合ってくれそうな人もいるが、意外と利用していない。性的なコンテンツへの造詣が深く、楽しんで真剣に語り合えそうな友人は意

          Komifloはいいぞ

          すっごい黄色いコート

          去年の冬、すっごい黄色いコートを買った。 辛子色とか山吹色とかじやない。 黄色!!!!!!って感じのすっごい黄色いピーコートだ。ボタンは黒でコントラストが強い。 友人が、ダウンが好きすぎてコートがほぼダウン。一着もいわゆるオーソドックスなウールのコートを持っていない。いい大人なのでグレーや黒のフォーマルにも使えるコートが欲しい。というので一緒に駅ビルや衣料品店を巡った。 結果、2人共すっごい黄色いコートを買った。 店頭に並ぶそれを冗談で友人にコレにしなよ。と話していたら

          すっごい黄色いコート

          いいお嫁さんになるね

          へ〜料理うまいの?と、会社の方に聞かれて、褒められるチャンスだと思いゴリゴリに料理した時の写真を見せた。 え?これ全部食うの?? 思ってたのと違うコメントで面白かった。目の付け所が違うなぁと感心した。 いや、4人くらいで食べます。食べ切れないですけど。 あ〜なるほど。作るだけ作って余ったやつは捨てちゃうって贅沢な遊び?? どんだけ捻くれてるんだろう、この人。いや、ちゃんと残しておいて食べ切りますよ。 ふ〜ん。いいね、いいお嫁さんになりそう。 まさかのクソつまらないコメント

          いいお嫁さんになるね

          将来のこと考えてるの?って質問

          考えてないよ。 と答えると大抵小言をいわれる。詰められるし叱られる。めちゃくちゃ嫌だ。うんざりして腹が立つ。 すごく親しい友人や家族で、私にトラブルが起きた時に害が及ぶくらいの関係性の人、から聞かれるならまだわかる。が、私と親しくしてくれているような人々はそんな下らない質問はしないし、したら私がめちゃくちゃ嫌な顔で考えてないし、その質問の意図は何?と議論が始まってめんどくさいことになることは察している。  先日会った元同僚がその質問されるのが本当に嫌で、わからん、といつも繰

          将来のこと考えてるの?って質問

          人様にキャッチコピーをつける癖がある

          最近気づいた自分の癖だ。人様に勝手に二つ名というかラベリングというかキャッチコピー的な文を添える節がある。完全に無自覚だったが、ふとした拍子に、あ、これ癖なんだなと気づいた。  キャッチコピーをつけるぞ!と意気込んでつけている訳ではなく、なんなんだろうこの人のこの感じ…みたいな疑問や興味や不可解や共感や納得を毎回こねくり回すのが大変なので適当にラベリングをしている感じだ。長い文章だと覚えておけないので、短くした結果キャッチコピー的なものが生成される。 明るく元気な無礼者、

          人様にキャッチコピーをつける癖がある

          私が好きだった概念の名は、民藝

          大阪中之島美術館の民藝展にいった。 最高だった。興奮しすぎて溢れ出した感情が行き場を失い涙になって零れ落ちるかと思った。 柳宗悦が定義した、民藝、という言葉の意味と概要を初めて知った。なんなら、やなぎむねよしの読み方を初めて正しく知った。 生活の中にこそあるもの。まず、人がいて思いがあり、身体があり、行為があり、暮らしがあり、最適化された道具の美。要件を満たす最低限の機能に美しさが足されることによって行為が誘発されるという発想。 堪らなすぎる。展示の最終章で現代を生きる

          私が好きだった概念の名は、民藝

          上手におしゃべりできない

          現代アートがお好きなんですか? 半年で辞めた会社の同僚と夕方に会い、お茶をした際に聞かれた。昼はタカイシイギャラリー京都に行っていたよ、と言ったところ飛んできた質問だ。はい、とは答えられなかった。 え、あー、うーん、目が楽しい物は好きですが…あ、でも…などモゴモゴとしゃべり、無料だし大学時の癖で言ったようなもんです。と自分と向き合うことを放棄して雑に締め括ってしまった。 ああ、美大でしたっけ!と元同僚は答えて話題が変わった。 上手におしゃべりできてない。 まず、現代アート

          上手におしゃべりできない

          言葉ってもっと自由だよ

          最果タヒさんの詩集の後書き、言葉ってもっと自由だよ。とあった。 あ、本当だ、なんで勝手に言葉は何か伝えるためのもので書くからには喋るからには伝わるように分かりやすく読みやすく書かなきゃなんて思ってたんだろうと驚いた。仕事で誰かに何か伝えるわけじゃ無いしそもそも誰かに読ませるためでも無い。文章を書く練習は意図がよく伝わる文章を書けるようになる練習って意味じゃなくて、本当に歩くとか呼吸するとか自分の好きな味の料理を作れるようになるとかそういう類の練習なのかも。伝えたい、じゃなくて

          言葉ってもっと自由だよ

          いとも簡単に幸せになれる

          今年初めて梅干しを作った。 料理家の今井真美さんのジップロックで漬けるレシピを参照しながら行った。最高に楽しかった。芳醇な香りを放つ梅をひとつひとつ手にとる行為も、水を張ったボウルにいれると産毛の間に空気が溜まりガラスに覆われた様に輝く姿も、塩に漬けられて梅酢を出しながら変質していく様子も、全て新鮮な美しさが楽しかった。 天日干しをしている間、裏返したり日当たりの良いところに移動したり、植物が繁殖目的に用意したモノを甲斐甲斐しく世話をする自分におかしみを感じて楽しかった。乾燥

          いとも簡単に幸せになれる