ホテル療養2日目

部屋に加湿器がない。カラカラである。ただでさえ喉がやられている上に鼻詰まりが酷く、おまけに部屋がカラカラに乾いているとなれば、いよいよ打つ手あるまい。
おそらく10日を経た頃には俺のミイラが出来上がっているだろう。

部屋には代わりにデカい鏡がある。鏡の前に机がある。つまりそう、こうしてPCに向かい合っている間、自分自身と向かい合うことになる。これはいけない。
俺は涙もろいので、YouTubeやテレビですぐに泣く。しかし前を向けば泣いた俺と目が合う。情けない顔をしている。涙が引っ込む。涙もろさが治るかもしれない。

さて、昨日よりの至上命題であった飲料の確保である。
お茶は1人1本。当たり前だ。しかし水は「ご自由に」とだけあった。水は多めにもらって、お茶はしっかり1本にした。喉がカラカラなのだ、お水を多めに取るくらい許してもらいたい。
何はともあれ干乾びた生活からは脱却である。それでも足りなければ水道水で凌ぐが、できればそれは嫌だ。ハッキリ言って味に難がある。

ここでお得なライフハック。鼻が詰まっているときは穴と反対側の脇にペットボトルを挟むと通りがよくなる。これが意外と効く。無論その場凌ぎに過ぎないが、何といってもCOVID19療養の身。その場凌ぎにもすがりたくなる。
そんなわけで、俺はいま両脇にペットボトルを挟んでいる。鼻がスッと楽になるのは、一体いつになろうか。

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