ホテル療養5日目

すっかり更新するのを忘れていた。

今日は初めて洗濯をした。と言っても、浴槽にお湯を溜めて衣類を沈めただけである。洗濯機はおろか板も洗剤もない。
まあ水洗いでもしないよりはマシである。湯船に皮脂が浮かんだあの光景を忘れない。
さて、困ったことに干せない。乾かす術がないのである。物干し竿なんて便利な代物は存在しないのだ。
苦慮を重ねた結果、ハンガーやユニットバスの敷居カーテンを上手く使うことにした。それでもスペースが足りないので、後は順番制にした。つまりまだ濡れ濡れのヒートテックやパンツがある。その内生乾き臭くなるのだろう。嫌だ。とても嫌だ。
良い面に目を向ければ、散々悩まされた乾燥問題が解決することか。洗濯物の湿気で部屋が潤うはずである。

さて、5日目ともなるとさすがに飽きた。部屋が窮屈で堪らない。ほぼほぼ寝て過ごしているが、寝過ぎて頭が痛くなり本末転倒。
結果的にこうして咳き込みながらパソコンとカタカタ向き合っているのである。パソコンがあってもこんなに暇なのだ。現代文明は電気があっても満ち足りえないのである。

そういえばついにスパイファミリーがアニメ化した。せっかくなので見てみたが、あれは良い出来栄えだった。面白い。
漫画は良くも悪くも及第点という印象だったが、CVと作画がべらぼうに良かったのだ。アクションシーンにあそこまで迫力が出るなんて。それにアーニャのいじらしさを損なわない声優の演技もいい。素晴らしいアニメが始まったと思う。

さて、ホテル療養が終わるのはいつになるのだろう。
退屈には違いないのだが、同時に働かずに済んでいるという現実もある。最低限の衣食住は保証されているのだ。いかんいかん、これには貴重な税金が使われているのだ。はやく俺も労働に戻らねば。社会は厳しい。

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