慶應ロー 2021(令和3)年度 再現答案 憲法【全免】

他の科目についてはこちら

第1 憲法29条1項違反をいう点について
1 法32条1項の緊急事態宣言の発令により適用される、法45条1項から4項の規定(以下本件各規定)が憲法29条1項で保障されるナイトクラブを経営する権利を侵害し、同条に反することを理由に当然に補償を要すると解する可能性がある。そこで、まず本件各規定の憲法適合性について検討する。
2 同条にいう「財産権」とは、私有財産制に加えて既得権も含まれる。本件で、ナイトクラブを経営する権利は、既得権に含まれるから、右権利は、29条1項により保障される。

ここから先は

2,806字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?