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最後の参観(小学1年生)

割引あり

最後の参観は、子どもたちの1年間の成長を
保護者に見てもらう絶好の機会です。
この特別な日をすべての子どもたちが
輝くものにするために行った実践を
8つのステップでご紹介します。
(最後に参観日に使えるシナリオをご用意しています。)

【 学年 】
 小学校1年生
【 参観日のイメージ 】
 朝の会から授業、給食といった学級の一日の流れをもとに
 実演を交えつつ、子どもたちの成長を伝える


【 参観日までの道 】

1.参観授業のイメージを共有する

一年の振り返りを通して、最後の参観を
「子どもたちみんなの1年間の成長を伝える場」
と位置づけ、子どもたちと共有します。
この共有を通じて、彼らのモチベーションを高め、
感動的な日にするための準備と取り組みを進めます。

2.『できるようになったこと』を考える

1年生が、この1年でできるようになったことは
たくさんあります。
初めての学校生活、友だちとの出会い、学習に行事
すべてのことがらが子どもたちの成長につながっています。
それらを簡単に振り返り、できるようになったことを
まとめていきます。

例〈 国語 〉
・ひらがな、漢字を書けるようになった
・文章をすらすら読めるようになった
・すごい速さで読む、『 速読み 』もできるようになった
・登場人物の気持ちになって読む、『 表現読み 』もできるようになった

〈 算数 〉
・足し算、引き算の計算をできるようになった
・マス計算の実施から、答え合わせまで
 自分たちだけでテキパキできるようになった

など

こうしたできるようになったことを
小学校の一日の流れに合わせて実演とともに
発表していきます。

3.参観日のシナリオを作成する

すべての子どもがセリフと、
できるようになったことの実演を
行えるよう内容を考え、人数を配置します。
グループごとに子どもたちに
セリフを考えさせるのもいいです。

また、全体の構成を見ながら
全員参加で発表する場をつくります。
これにより、学級の一体感や楽しさを
演出できるだけでなく、
子どもたちが伸び伸びと発表することができます。

4.どの発表グループに入るかを決める

国語、算数、生活グループなどに分け、
グループとは別に先生役やチャイム役なども決めます。
(先生役には背広などの衣装を貸与)
子どもたちには、自身が特に成長を感じるグループに
入るよう促します。

5.グループごとに発表の練習を行う

各グループで集まってセリフや実演の練習を行います。
話すときの目線や声量、実演の見せ方など
見てもらうことを意識して練習を行います。
実演においては、過去に学習で行った内容を
もとにした発表となるため、一から指導する必要がない点が
今回の授業のオススメポイントです。


・「朝の会」
  ➡ 毎日行っている
・国語の漢字の学習、速読みなどの音読方法、「たぬきの糸車」の紙芝居  
  ➡ これまでの授業で実施済み
・算数の「マス計算」答え合わせまで
  ➡ 授業で実施した取り組み
・体育の運動会のダンス
  ➡ 運動会で実施済み
・生活の百人一首 など
  ➡ これまでに実施した内容から実演できるものを選択

6.リハーサルを行う

各グループでの練習が終わったら、いよいよリハーサルです。
時間を測って、本番通りに進めていきます。
どこから入って、どこへ出ていくのか
話すときの目線や声量、実演の見せ方など
細部まで確認しながら進めていきます。
気になったところはその都度、子どもたちに伝えていきます。

参観日当日の座席の配置は以下の通りです。

【 発表の流れ 】
・保護者席を教室の真ん中に配置
・黒板前ステージで発表
・発表が終わると左側へはける
・ステージが空いたら、待機①がステージへ
 (全体が反時計回りに動いていく)
・運動会のダンスは保護者席を囲むように4面で踊る
・最初と最後の歌はステージに3~4列に整列して歌う

7.参観日本番

参観日にトラブルはつきものです。
参観日に興奮した子どもがケンカすることもしばしば。
朝から落ち着いて、いつも通りの一日を
過ごすよう促します。

すべての準備が整ったら
本番前に円陣を組んで士気を高め、
子どもたちがのびのびと
元気いっぱい発表できるようサポートします。

8.サプライズ

最後の参観をより感動的なものにするために
保護者に協力してもらい、
子どもたちへのサプライズを計画します。

① 保護者代表に電話(一斉メールなど)で
  『一年頑張った子どもへの手紙』の作成を依頼する。
② 参観日の数日前に提出していただく。
③ 提出は手紙の入った封筒をさらに茶封筒などに入れて
  提出してもらうことで、子どもに気づかれるのを防ぐ。
④ 全員の手紙が提出されているか、事前に確認しておく。
⑤ 参観日への出席を学級通信などで依頼する。
⑥ 参観日の参加の有無を事前に確認する。
⑦ 全員出席の場合、参観授業終了後、
  子どもたちから保護者の元へ行き、
  手をつないで廊下へ出る。
⑧ 保護者が全員出席の場合は、
  廊下で保護者から手紙を渡してもらう
⑨ 親子でぎゅ~ッとハグをして、子どもは教室に戻る。

保護者が全員出席でない場合は、
教師から手紙を渡すなどの対応を行います。

参観の授業が終了したら、子どもたちを十分にほめ
成功した喜びにひたらせてあげてください。
この達成感が、また次の成長への第一歩になります。

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。
最後の参観は、子どもにとっても、保護者にとっても
そして、教師にとっても特別なものです。

学級に関わったすべての人たちで
子どもたちの成長を喜び、
お互いに感謝し、労うことで
素敵な参観になるのではないでしょうか。

以下は、『 最後の参観 』のシナリオです。
ご興味のある方はご覧ください。

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