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サンタさんの仕事納め、その後。

 絵本「あのね、サンタの国ではね…」では、サンタさんの1年が描かれています。そこには、サンタさんたちが大勢住んでいます。

   でも、この営業所で働くサンタは3人しかいないのです。ですから、絵本とは働き方が少し違います。

 例えば・・・絵本「あのね、サンタの国ではね」では、7月によい子を探します。気球に乗った三人のサンタが、望遠鏡を見ながら探すのです。けれども人手不足のここでは・・・・


衛星画像を使ってモニターで探します。よい子探しは、新年度の4月から始まります。

 絵本「あのね、サンタの国ではね…」では、プレゼントは9月に果実として樹木から収穫します。けれども、この営業所は3人しかいないので、そんな方法は取れません。そんなことをしていたら、過労死してしまいます。
 そこで・・・


 プレゼントは、よい子の数だけ、インターネットで注文して12月が来るまで倉庫に保管します。よい子が増えるのはかまわないのですが、よい子が減ると返品になります。だからプレゼント担当のサンタはいつも気を揉んでいます。また、よい子の時もあれば、悪い子の時もあるどっちつかずの子ども
は常に大問題です。困ったことに、大半の子どもがこういう子なのです。プレゼントを返品するには期間が決まっているので、どうするかは3人で定期的に会議を開いて決めています。

 絵本「あのね、サンタの国ではね」では、8月がサンタの夏休み。でも
この営業所では、いっぺんに休むことはできません。そんなことをしたら業務が滞ってしまいます。ですから、3人で相談して交代で休みます。

クリスマスが終わって、仕事納めの宴を行う3人のサンタ

 毎年、新年度が始まると、無事に1年乗り切ることができるのだろうか・・・と3人は思います。けれども、クリスマスを楽しみにしている子どもたちの為に、今日も頑張っているのです。