オタクはどうして社会に認められたのか?
小生がこのエンタメの世界に入った切っ掛けは小学生の終わりに変わった人たちと知り合った事から始まった。
当時、アニメが好きな友人の付き合いでアニメ映画の初日に徹夜で見に行く事に、その頃、アニメ初日に並ぶと先着でセル画やグッズがもらえたからだ。しかし、実際映画館に行くと何やら大学生の一団が既に牛耳っていた。
いつの間にか、その大学生らと仲良くなり、SF大会なるイベントに連れてってもらう様になった。
このSF大会は当時では有名なプロの作家やアニメ、漫画の関係者が集うイベントでもあった。
ただ、全くSFに詳しくない小生は会場でやる事もないので運営の手伝いとかしながら風変りな参加者を傍観しているのが面白くて仕方がなかった。
イベントが終わると宿泊施設を借り切っての合宿会に流れていく。
そこでは朝までプロとファンの交流が盛んに行われ普段では絶対に聴くことがない業界情報を知る事がエンタメに興味を持つ切っ掛けだった。
それから、SF大会だけでなくコミケという同人誌即売会なるイベントにも手伝いで行くようになる。今では大きなイベントになっているが、まだ当時は一般から隠れる様にイベントを開催している感じで、イベントの参加者も色々なジャンルに精通したマニアが集まったイベントである。
参加者はある意味、変態的趣味をもってしまった人の集まりでまるで犯罪者予備軍の様に世間から見られている雰囲気がまだあった。
そんな状況なので、どんなに恥ずかしい趣味嗜好でもお互い認め合い変な結束が生まれている、大体の最初の挨拶は「オタクは何?」これは嗜好ジャンルを問う言葉である。それ以外の年齢や職業、社会的地位は関係ない。そんな仲間意識があり、学校より居心地の良い場所であった。
イベントを手伝う内に運営スタッフにされ、漫画、アニメ、映像などの業界の方と知り合い、いつの間にかエンタメ業界で働く様になった。
そんなイベントに参加する変態的嗜好なオタクと呼ばれた人たちが現在のエンタメ業界では世界的有名なクリエイターとして認められている。時代の流れとは大変面白いものだ。オタクという言葉が世界共通語にまでなった今。
今後の時代の流れに将来を期待したい。