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回復、仮だとしても

回復、仮だとしても。

太陽は私を包み込むように照っている。
風が私を心地よく通り過ぎていった。

アイスクリームは私の口の中をひんやりと冷ました。
エナジードリンクはシュワリと私の喉元を通り過ぎていった。

洗い物をした。ご飯を炊いた。部屋の片付けをした。
大好きな人と電話をした。シャワーを浴びた。お風呂を洗った。

回復が太陽と共に消え去ってしまう幻だとしても、
この時間は消え去らない。
仮だとしても、この時間は事実そのもの。

そうやって、1日1日を過ごしていきたい。

微睡があってもいい。死へのゴーサインがあってもいい。
でも、こんな日があったよと自分のささやかな記憶に残してあげてもいいんじゃないかな。

今日という日が仮に幻の命だとしても。

それがいいことの序章です。

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