プロの料理とプロのデザイン
最近では簡単に扱えるデザインツールが増えてきて
誰でも気軽にデザインができる時代になってます。
ただ、ツールは便利だとしても、
初めてデザインをする時、もしくはデザインを学んではないけど何度かデザインをしているくらいの時に、アレもコレもやろうと考えがちではないでしょうか?
「コレとコレだけだとつまらないデザインかな。そしたらアレも入れよう。ソレも入れよう。」という感じで。
少ない要素で構成することがちょっと怖かったり、自信が持てなかったりします。
その結果、アレコレいれすぎて、良いデザインにならず、その後もどうしていいかわからず迷走します。
これは仕方のないことで、初心者が陥りやすい罠です。
少ない要素でデザインすることの不安を、全部入りにすることで不安を解消するのです。
デザインは何でもかんでも入れると良いものにはなりません。
可能な限りシンプルにすることが最も良いデザインを生みます。
このことを料理で考えるとイメージが湧きやすいです。
松阪牛のリブロースがあるとします。
どのように調理すると良いでしょうか?
美味しく食べるにはどうしたら良いでしょうか?
ケチャップで味付けしますか?
マヨネーズをかけますか?
違いますよね。
塩胡椒で焼くだけでとんでもなく美味しいのです。
「塩胡椒で焼くだけなんて簡単で誰でもできる」
と思うかもしれませんが違います。
プロが作る場合は
・お肉のスジなどを丁寧に取る
・火入れに時間をかけて徹底的にこだわる
・塩を厳選する
・お皿を温める
などをします。
やってることは「塩胡椒で焼くだけ」です。
しかし、仕上がりは全然違います。
安直にケチャップやマヨネーズなどは使いません。
そういったシンプルで最大限の効果を出せるようになってから、
ケチャップやマヨネーズなどの主張の強いものを取り入れる練習などを経て
また新しい味を生むことができるのです。
「デザインは何でもかんでも入れると良いものにはなりません」というのは必ずそうなるのではなく、よくわからずに何でもかんでも入れるとよくないという意味です。
料理は足し算だけでなく引き算も大切といいます。
デザインも同様です。
今後の活動の励みになりますのでぜひ\(^o^)/