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俺のバイク:ロベルタ編(5)

 はい、こんにちわ。原告です。
 
なんていうんですかね、遂に来るところまで来てしまいましたね。被告になることはあってもまさか原告になるだなんてそんな話、想像もしていませんでしたね俺は。
 だってあいつ話し合いにも応じてくれねんだもん。分かってたけど。
 こうなる予感はしてたんですよ、だってロベルタが初手で「これはもう裁判」ってポロッと言ったくらい話にならない状態だったから。初手で。頭がおかしいんじゃないですかあの人。知ってたけど。

リズムが同じ
意味も多分同じ
いざ本格的な書類になると怖い
俺が原告なのに怖い
被告はもっと怖いのではなかろうか

より上乗せしていくスタイル
つまり「今はまだ優しくやってます」という意味
確かにマイナスをゼロにすることしか要求してない
東京地裁、響きが強い
お昼のニュース感がある
単に訴訟額の違い
確か130万とかから地裁になる
130万くらい寄越せという気持ちだが
なかなか手間がかかるようだ
仕方ない
途中で音を上げてくれねえかな

結構かかった
まあバイク待ってた歳月に比べたらはなくそ
詳細は別ページ
とんでもないミラクルが発生した
まだ信じられない
何故かたくなになる
なにもいいことないのに
多分、相当ご立腹なされた
ご立腹したいのは俺の方だが
趣味は気持ちよく続けたいものです

 多分だけど、仮にほんとにやってたとして「その手間がめんどくさい」んだと思う。仮に、ほんとにやってたとしてね。あれだけ言ったのに進捗報告も画像も送ってこない男がそんなめんどくさいことする訳がない。
 しないと大変な事になるんだが。
 まあめんどくさがりな自分と心中したいならそれはそれで。

こんなことなら俺の口座に振り込ませれば良かったよ
そしたらあいつもちゃんとやった気がする
気がするだけだが
少なくとも金は俺の手元にあった
だがその負い目が帳消しになるミラクルが
詳細は別ページ
写真集自体は作るの楽しい
撮影も楽しかった
今のまま通っての話
こういうのってだいたい減額されるでしょ
多分大したゼニにならない
弁護士費用もかかってるし
内容がしょぼすぎる
もっと隣の家の木の枝がこっちに伸びてくるとか
そういうことで民事訴訟を起こしたい
忘れてやってもいいというか
ちょくちょく忘れている
まあこの際、忘れても物事は進むが

すぐには死刑にならんが
というか死刑にならんが
死刑になったらやだよ
ただ罰は受けて欲しい
なにせ写真集の撮影終わったからね
楽しかったからね

裁判考えると900日は超えます
1000日が見えてきている
それはそれ
これはこれ
大事なことです

なくてもいいやみたいなとこある
どういう出方をするのか想像も付かない
相手は何をしでかすか分からない奴だ
やってるならそう言えばいいのにね
やってるならだけど
そこまで気合入ったバカの可能性もある
粛々と処刑の準備は進んでいます
罪状はワニの大量虐殺

遂にその日が来た
久しぶりに鱗滝さんに働いて貰った
最近ロベルタばっかりだったからな
もう鱗滝さん呼ばれたくないと思うけど
するかな?
しない気がするんだよな
普通、するけど
何せアイツ、ほら、アレだから
多分ビックリしたと思う
調停とか話し合いぶっ飛ばしてるから
そうしたのあいつのせいなんだが
泣き入れたら裁判なくなるのかな
まあ絶対に泣き入れないと思うけど
間違った男らしさを抱いているから
多分爆笑する
人を食う恐れがあるので猿ぐつわをしている
供述しにくいと思うが頑張って欲しい
実際あんまおもんないらしい
俺にも「来なくて大丈夫です」と言ってた
判決の日とかなら面白いかもしれない
だって怖いじゃん
多分怖がってないが
バカなので
記録って大事
ここは東京なので

 というわけでこんなであんなで裁判に達してしまったのであった。
 二年前の俺に伝えてあげたい。それ裁判になるよって。
 なるかね普通? バイクの修理ごときの話で。まあ、なってしまったのだが。なってしまったものは仕方がないのだが。実際の話、なかなかこの件は要素が入り組んでいて、攻めどころを一ひねりしなくてはならなかったのだが、何とかここまで漕ぎ着けた。
 しばらくこの辺の話は止まるかな。
 裁判が七月の下旬なんだよね。ざっくり一ヶ月半。
 それまでに動きがあるとしたら、あいつが泣き入れてくるぐらいだけど。それもなさそうだし。

 よくひろゆきの例で引き合いに出される「賠償金なんか払わなくていい」というのは、実は結構、世間に流布しているやり方で、とにかくないもんは払えないとゴネたり無視したりして踏み倒すという例はよくある。
 例えばスピード違反の罰金とかも、裁判まで粘ると「もういいよ」となって払わなくて済んだりする。人でもはねてたら別だが。
 というか人をはねても払わない奴だっているくらいだし。
 月賦で払いますが途切れたりとか。
 そういう奴が多すぎるので法改正された訳だが。資産すらないというならともかく、あいつ資産あるし。商売してるし。ゴネ得は通用しないと思う。店畳んで逃げるとかならまだワンチャンありそうだが。
 そもそもそこまでするような額ではない。
 というかさっさと払え。あんなちんけな額。

 今のところ、俺が負ける要素がないというか、これで俺が負けたら世の中ってどうなってんだよというぐらい俺は当たり前の要求しかしてないのだが。そもそも弁護士通して最初に通達したのが「進捗を言え」なので、進捗を言ってくればいいものを。
 あいつの店に俺のバイク、無意味に何ヶ月もあるのかな。
 腹いせに捨てた可能性もある。
 ますます不利になるのだが。

 そんなわけでロベルタ編(6)に続きます。
 多分、写真集の方が先に出来ます。お楽しみに。

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