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クラウドファンディングでけつバイク写真集を造るぞ! という物語(4)

 遂に始まった俺の人生最大のイベント。
 その始まりと展開をここに記す。
 海は枯れ地は裂けあらゆる生命体は絶滅したかに見えたかも知れないが、俺はこうして生き延びている。そしてみなの思いとゼニを背負って目的を完遂する。
 なのでどうか、応援して欲しい。
 ここには俺の命がある。命と引き換えにゼニを出資して貰いたい。担保として出せるもの、それは俺の命、命を張った行動、そしてそこから導き出される奇跡。などなど。
 色々言っているが要するにゼニくださいという話ではないのか?
 ただでゼニを貰うわけにはいかねェ、俺を突き動かしているのはそれでありそれだけである。

 白エス氏がいきなり最高ランクの「十万円コース」に十万円ぶっ込んできた。この一撃がいかにこのプロジェクトを助けたかという話だ。いきなり10万円入っている。だったら3000円くらいいいか、そういう話になり気分にもなる。このプロジェクトが達成されたとするならば、白エス氏の手柄と言っても良い。そのぐらい「誰よりも先に十万円突っ込んでくる」の破壊力は大きいのだ。

その辺がこの企画のキモだと思っている
「お名前代」みたいなものである
俺は全てを賭けて勝負している

 データはなんかちょっと違う。というところに拘った。まああと、ファイル形式とかサイズとかダウンロード手段とか色々決めなきゃならなくて鬱陶しかったのもある。


マジで使い物にならない
なんで俺が俺のプロジェクトにいいねしてんだよ
なんか始まっちゃったからね
出資も集まっちゃってるからね
皮算用感が凄い
しゃあないよ、しゃあない
諦めるしかない
そもそもが「無」なんだからしゃあない
どうなんだろうね、全然わからん
こういうのはツテを頼った方が確実だろうけど
それにしたって読めない
自分からプライス区切るの損だからね
相手にまず提示させるのは当たり前だよね
まあその辺は個人の判断という気がするが
その辺の相場も分からん
とみこさえ生きていれば何かと訊けたのだが
あと多分死んでないが
贅沢言ってたらキリがないんだが
まあでも夢は大きい方がいい
あっなんだ?

 俺はちょっと本当にビックリした。たった一日で50%に達するという速度。もはやなんとしてでも成功させねばならない。全ての手段を使っていく。博打の金を出し惜しみしている場合ではない。

ちなみに12/3現在、ほぼ二倍に達している
宣伝も大事だが中身も大事
むしろ中身だろう
打算が走る
だがキャミィならばという思いもある
けつ界の覇王ガイゼリック
それがキャミィ
監視されているからな
念を押しておく
実際、全てが分からん
手探りでやっている
洞窟探検隊だが松明がない
どうしても上、見ちゃうよね
天狗のお面に著作権はないからね
ハチロクのクラファンを侮辱するな
まだあのページ残ってんだぞ
風雨にさらされカラスに目玉をつつかれている死体のように
よくわからんがそういう通知が来た
ただあいつらは適当言ってる気がする
根拠はないがそういう疑惑がある

デザインを考え始めた
俺が普通に欲しいので

クソボケが
まさか昨日のこととは信じられない
余計なことしなくていいんだよ

 正直、この辺はもうちょっとイジれたような気がするんだが、基本的には3000円の出資を200人から、という形で納得しているので割と雑にした。ご祝儀を兼ねた一万円くらいが適度だと思う。

おのれら~
さっさと選挙にいかんかァ~!
どんなものかは監視があるので明かせぬ

 実際の話、200部刷りたい。200人に見て貰いたい。
 その過程も観察して貰いたい。

バイク屋さんはいつも通りだよ
そんなもん期待するよりクラファンだ
こっちの方が激アツで楽しい
因果応報とはこのことよ
言うほど露出せんのだが
「けつバイク」って売り文句に問題があった

 これがメチャクチャなストレス。ほんっとうに誤字とか脱字には気を遣って提出した方がいい。誤字脱字ていどのことで審査が入り、ここまで来ると翌日には返事があったりするのだが、土日祝日はやつらは休みのため全く連絡がなくなる。誤字脱字ていどのことで。

俺もなにかと必死よ

遂に80%に達した
俺の想像を遙かに超える速度
やっぱり手数料がキツい
あとそもそも赤字で設定している
リアルな予算が確保される
より「盛る」ことが可能となる

 正直、追加特典はもっと配りたいのだが、リターンとの兼ね合いもあってなかなか難しかった。ある程度余裕が出来ればその分は反映出来る。

300部欲しがってくれれば良い
そのために努力している
佐久間さんと会ってたよ
ホットロッドカスタムショーで
本当にモデル
そこが問題
もう相場も何も分からない
遂にそのワードが飛び出した
そのワードとはすなわち「夜道」
終わったようだな

 「盛り上がったから」という理由で決めた。「夜道いいよね」「いい」「俺一人じゃなかったんだ」みたいな理由。まあ出すだけだけどね。

「口実」は凄く大事
それだけで面白いから
結果は問うところではない
このようにして目指すこととなった
突然の絶叫
何が起きたんだ
なぜ突然、煽る?

 「本人に届いてはいる」というこの感覚……虚空に向かってパンチを繰り出しているわけではない、微かにでも届いている、この、感触!

幻ではないか?
という含みもちゃんと持ってる
俺たちは狂ったわけではない
未完

 と、いうわけでなのですが、パタパタッと進んではいるものの、達成率100%はなかなかにハードルが高い。現時点で90%だが、伸び悩むというのはあるのだ。

 だがあとちょっとである。
 あとちょっとで確定する。そして確定して初めて、俺は男坂を登り続けることが可能となる。
 俺の異常な行動力をふんだんに発揮し、やれることは全てやり、思いついたことは片っ端から試していく。俺が先陣に立たずにどうするのだ。お前が始めた物語だ。お前がやれ。お前が決めろ。お前が舵を取れ。

 何よりもまず、60万達成を目指す。
 時間の余裕を持って達成されれば、その先の展望も開けていく。そして男坂も登り続けられる。全ては、俺の努力と皆のご支援に懸かっている。
 これは俺が始めた物語だが、みんなの物語になれば嬉しい。
 世はこともなし。

 それにしても90%いくとか現実味がなくてちょっとフワフワしている。何か騙されているのではという気がするが、この際、騙されてもよい。俺が全て引き受ければ済む話なのだ。
 こうして始まったばかりの12月は刻一刻と過ぎていく。

 出来うるならばこの物語を続けさせて欲しい。
 上へ上へと押し上げて貰いたい。俺一人では限界があるが、限界まで全てを出し切らなくては成功など見込めないというものだ。それでもみなのご支援がいる。みなの力が要る。
 人は一人では何ごともなし得ないのだ。
 うしおととらだけでは白面を倒しきれないのだ。
 という訳でよろしくお願いいたします。

 徳の将軍より。

 

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