【カンヌ国際映画祭】薄々気づいてたけど、「星取表」全然当てにならなかった
三大映画祭のひとつカンヌ国際映画祭も中盤。
コンペティション部門でまだ熱狂となっている作品はなさそうで、予想が難しい状況ではありますが、こういうお祭りはやはり楽しいですね。
カンヌ国際映画祭の注目はなんと言っても最高賞のパルム・ドールの行方ですが、そのコンペティション部門の「星取表」というものがあります。
英語では"jury grid"といい、有名報道記者(ガーディアン紙など)がコンペティション部門の作品を星の数で評価するというものです。(最大4つ)
毎年コレ当てになるのかしら?と思いながら見ていたのですが、調べたらやっぱり当てにならなかったので過去10作品のパルム・ドールと星取表の結果を合わせて見ていきましょう。
第76回(2023年)
【パルム・ドール】落下の解剖学(3.0)
第96回アカデミー賞作品賞にノミネートされ、脚本賞も受賞した本作も星取表で一位ではありませんでした。
★★:3人
★★★:6人
★★★★:3人
【星取表】枯れ葉(3.2)
作品としては『落下の解剖学』のほうがというのはあるけれど、どちらかが好きかって言ったらこっちかも。
第75回(2022年)
【パルム・ドール】逆転のトライアングル(2.5)
こちらもアカデミー賞作品賞にノミネートされましたが、全然人気なかったです。リューベン・オストルンド監督はすでにパルム・ドール獲ってましたし…。
×:1人
★:1人
★★:2人
★★★:4人
★★★★:2人
【星取表】別れる決心(3.2)
そういえばこの映画も評価高かったのに、国際映画賞のノミネート逃しちゃいましたね。
第74回(2021年)
【パルム・ドール】TITANE チタン(1.6)
これは人気なかったですね…ちょっとわかるけど…。
×:1
★:3
★★:5
★★★:1
【星取表】ドライブ・マイ・カー(3.5)
逆に超絶人気があったのがコチラ。
アカデミー賞作品賞も獲る可能性すらあったよなぁ…。
第73回(2019年)
【パルム・ドール&星取表】パラサイト 半地下の家族(3.5)
おそらく近年で最も満場一致だったのがこの作品。アカデミー賞作品賞も納得。
★★★:5
★★★★:5
第72回(2018年)
【パルム・ドール】万引き家族(3.2)
個人的にはパルム・ドールを先に受賞するのは河瀨直美監督だと思っていたのですがわからないもんですね。
★★:1
★★★:6
★★★★:3
【星取表】バーニング(3.8)
ここ10年でもっとも星を獲得したのがこの作品。
第71回(2017年)
【パルム・ドール】ザ・スクエア 思いやりの聖地(2.7)
『逆転のトライアングル』もそうだけど、リューベン・オストルンド監督は万人受けはしませんよね…。
×:1
★★:1
★★★:8
★★★★:1
【星取表】ビューティフル・デイ(3.2)
そういやホアキン・フェニックスはずっと第一線で活躍してますね。リバー・フェニックスの弟なんて誰も言わなくなった。
第70回(2016年)
【パルム・ドール】わたしは、ダニエル・ブレイク(2.4)
これも人気なかったですね。ただ、『TITANE チタン』に比べたらまだ★★★★も一人いたんですよね。
×:1
★★:5
★★★:4
★★★★:1
【星取表】エル ELLE(3.1)
ただ対抗馬がコレっていうのも…芸術とは…。
第69回(2015年)
【パルム・ドール】ディーパンの闘い(2.5)
こいつは観てません…すいません…。
★:1
★★:4
★★★:4
★★★★:1
【星取表】黒衣の刺客/キャロル(3.5)
この年は2作が同点。
中国映画はなんで元気なくなっちゃったんでしょうね…。
第68回(2014年)
【パルム・ドール】雪の轍(3.4)
このときは接戦だったんじゃないですかね。
★★:2
★★★:2
★★★★:6
【星取表】裁かれるは善人のみ(3.5)
何気なくゴールデングローブ賞の外国語映画賞を獲ってたりします。
第67回(2013年)
【パルム・ドール&星取表】アデル、ブルーは熱い色(3.4)
これはすごい映画でしたね…哀しいストーリーってわけじゃないのだけれど、観てて辛かった…。
★★:2
★★★:4
★★★★:5
本日のドレス:ダニエル・ブルックス
賞レースが始まる前は、舞台版で同じ役を務めていたこともあり、助演女優賞の最有力候補だったダニエル・ブルックス。
蓋を開けてみれば『カラーパープル』自体の人気が全然なくて、作品賞候補にもならず、候補になったのは彼女だけでした。ドルガバ。(★★☆)
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