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ジャガイモ:危険を感じて突然変異する?!

あれれっ、グラウンドペチカの子イモがクリーム色になってる???

2024年1月下旬に、畝に残していたジャガイモを掘り取っていたら、なんとも違和感満載のグラウンドペチカの子芋を見つけた。
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グラウンドペチカなのに、クリーム色にピンクが混じる不思議な色合い。

因みに、グラウンドペチカは普通こんな色です。
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紫色にピンクの模様。独特な外見ですが味はしっとり美味♡

これは、もしや突然変異?
いつかジャガイモの突然変異株を見つけたい。そんなことをフワっと夢見ていたけれど。
まだジャガイモ栽培を真剣にやろうと思ってから1年も経っていない。
こんなすぐに夢が叶うなんて、まさかねぇ。

だけど、このジャガイモが突然変異を起こしたとするなら、思い当たる原因が無いでもない。

ふだん私が家庭菜園をしているのは、千葉県富里市の畑なのだけど、実は同じ県内の長柄町にも1箇所お借りしている畑がある。
ただし、そこはもともと販売中の宅地なので、買い手の方が見つかるまでという条件で使わせていただいている。

昨年の秋は、富里の畑に植えきれなかったグラウンドペチカの種イモを、試しに長柄町の畑にも植えてみた。
けれどここは、明らかにイノシシの出没エリア。

富里ではまだ見たことがなかったけれど、長柄町の畑周辺には、イノシシ用の罠もあるし実際にイノシシが地面を掘り返したと思しき跡もたびたび目撃している。

「やっぱり食べられちゃうかなぁ」と思いつつ、ダメもとで種イモを植えてみた。
8月下旬の植え付けから数ヶ月後。20個近く植えたジャガイモは、案の定掘り返されてあっけなく全滅した。

2023年12月

10月から12月の間に、月に1回くらいの頻度で畑を見に行った。
見に行くたびに、ほっくり返され噛み跡も生々しいジャガイモたちが、地面の上に無惨な姿で転がっていた。

2023年11月 はっきりと残っている噛み跡。齧っても完食していないのは、何故なんだろう?

不憫なので、まだ生きていそうな芋は連れて帰って富里の畑に移植した。
それが、今回の色変わりした子芋の親なのだ。

2024年1月。クリーム色の子芋が付いていた親イモには、噛み跡が残っていた。

イノシシに掘り返されてから私が回収しに行くまで、長ければ約1ヶ月。
その間ずっと、乾燥や太陽の紫外線、直射日光の熱にさらされていたわけだから、ジャガイモにとってはさぞかし苦しかっただろうと思う。

これは聞きかじりの知識だけれど、皮の色が赤や紫などのジャガイモは、男爵やメイクイーンなど一般的な色のジャガイモに比べて緑化しにくいらしい。
ソラニン(毒素)が作られにくくなるから、緑化しにくいことは人間にとっては好都合なこと。けれど、ジャガイモにとってはどうだろう?

掘り出されて紫外線や熱にさらされ、また新たな捕食者に見つかりやすい状態になってしまったグラウンドペチカ。
緑化して毒素を作れるようにするために、そして熱の吸収を抑えるために、我が子の皮の色を変化させたと考えるのは、妄想が過ぎるだろうか。


左が今回の子芋。同じくらいの大きさのグラウンドペチカ(右)と並べてみた。

因みにこの子芋、見た目がよく似ている品種が他にある。
それは、【タワラアルタイル彦星】だ。
これなら、親子といっても差し支えないくらい違和感を感じさせない。
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右はタワラアルタイル彦星

タワラアルタイル彦星は、もともとグラウンドペチカの変異株だというから、似ていても不思議ではないのかも。
結果的にイノシシさんが作ってくれたこの子芋は、変異株であるなら、私にとっては待望のジャガイモだ。
重さ僅か16グラム。種イモとしては非常に小さいから、ちゃんと育つか心配だけれど、この春畑に植えてみようと思う。

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