5年ぶりに…!「椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常」in仙台サンプラザホール の感想(ネタバレあり)
約5年ぶりに椎名林檎さんを生で観れる!もうライブツアーが決定した時点でなんとしても!!!!という気持ちが強かった僕は激戦区の関東を避けて1つだけ仙台という希望を入れていました。
すると見事1枚だけチケットが取れたのです。
これは椎名林檎さんからためされているんだ。これがもう諸行無常なんだ。
チケットが取れたときから、「貴方のOTK具合は如何ほどよ」と尋ねられてる気持ちになり勝手に燃え上がっていました。
なめるんじゃないよ!林檎さんのライブが観れるなら仙台なんてむしろ近いわ!!!
それで迎えた3月8日水曜日、仙台。
※この記事にはセットリストのネタバレがあります。
なんだか趣を感じる仙台サンプラザホール
はじめて仙台のサンプラザホールに行ったんですが、近くに公園があったり落ち着いた住宅街にありました。
なんだか、中に入ると「なんか懐かしい」そう感じる場所でした。
最近のライブ会場というより1990年代を感じる少し薄暗く、重厚な感じ。
客席はかなり少なそうです。
僕はi列の席だったんですが…予想してたよりもはるかに良い席!幸先が良いです。
もうこの時点で僕の勝ちは決まったようなもの。一人でのライブ参戦は久しぶりだし、東京を離れて仙台。かなり心細かったんですが、余裕になった僕はロビーの近くにある椅子に座って開演前のザワザワを楽しんでいました。
近すぎる!林檎様…
i列はめっちゃくちゃ近い席で、「え!!!こんなに近くで!?」という席でした。
ライブが始まる前は一人の心細さを感じましたが、始まればそんな気持ちは吹っ飛びました。
林檎さんの顔が見えたとき「ああ、今日まで健康で生きてこれてよかった」「家族も無事故無病気」「そんなしあわせの中に椎名林檎を観れるなんて」ライブとは違うところでも幸せを感じました。
このあと、僕が特に印象に残った曲を1曲ずつ紹介していこうとおもいます。この先セットリストに関するネタバレを含むのでご注意ください。
あの世の門
我れは梔子[林原めぐみ]
どん底まで
カリソメ乙女
走れゎナンバー
JLOO5便で
ワインレッドの心
酒と下戸
意識
神様、仏様
TOKYO
天国へようこそ
鶏と蛇と豚
幸先坂
人生は夢だらけ
仏だけ徒歩
私は猫の目 新曲
公然の秘密
女の子は誰でも
eternal flame [The Bangles]
いろはにほへと
命の息吹き[林原めぐみ]
いとをかし
長く短い祭
緑酒
NIPPON
アンコール
青春の続き[高畑充希]
母国情緒
あの世の門
1曲目は正直ちょっと予想があたった感じでした。
三毒史の曲はあるんじゃないかな?と思っていたのですが、生で聞くと少し恐ろしい感じが迫力。この時点ではまだ幕が閉じていたんですが、十字に幕に切れ目が入ってて十字に光が漏れていました。
これをあの世の門として表現しているんでしょうか。素晴らしい。
我れは梔子
あの世の門が終わるとバサッと幕が落ちて、林原めぐみさんに提供した「我れは梔子」という曲がまさかに2曲目。
このセットリストはもう予想できないです。「我れは梔子」は林原めぐみさんの声だと儚い感じがするんですが、椎名林檎さんが歌うと少し力強く恐ろしさが増す。歌い手でここまで表情が変わるのもさすがですね。
どん底まで
ポップス寄りのロックナンバーのどん底まで。結局さっぱりした歌でトゲトゲした林檎さんの声が素敵な曲です。
結構さっぱりしていて、個人的には椎名林檎感が結構少ない曲調な曲という印象があります。
かっこいい大人な女性という感じの歌でここで一気に会場の雰囲気は白い明るい雰囲気になります。明るくなったから林檎さんの顔もはっきりと見えます。こんなに近くてお美しい・・・
カリソメ乙女
どういうセットリスト!?という流れ。まさかのカリソメ乙女です。盛り上がること間違いなしのドラムの轟音が鳴り響きます。
このとき、会場の興奮がさらに盛り上がって持ってた旗をみんな振りまいてました。僕もいままで旗を握りしめていたことを忘れてたんで、ここでやっと自我を取り戻して音楽に乗って旗を振って楽しみました。
走れゎナンバー
イントロの時点でじわ〜っと心の底から嬉しい気持ちが溢れました。走れゎナンバーは本当に好きな歌で仕事中にも聞くことがあります。
とにかくこの曲、演奏もめちゃくちゃかっこいいしリズムに乗るとめちゃくちゃ気持ちいいんですよね。
歌詞もメロディも林檎さんにしか書けない!そう思える曲で、めちゃくちゃかっこいい。
本当にとにかくかっこいいんです…。
JL005便で(remix)
先日発売されたremixアルバムのアレンジバージョンでした。空港から飛行機の中に入っていくようなアレンジですごくおしゃれでした。
空港がテーマな曲でこんなに真夜中って感じの曲も珍しいですよね。少しねっとりした歌い方がすごくセクシーでした。
ワインレッドの心
前奏から、あれ?まさかワインレッドの心?と思っていたらそのまさか。井上陽水さんのトリビュート・アルバムに収録されている楽曲です。
生で聴くのははじめてでしたが、井上陽水さんとも安全地帯とも違うなんだか枯れそうな感じの雰囲気。
ピアノが美しいメロディを奏でつつ、切ないアコーディオンの音が印象的でした。林檎さんが歌うと、儚さがとても倍増されて…夜中にお酒を飲みながら悲しんでいるような情景が思い浮かびました。
ライブで聴くと良さが何倍にもなった1曲でした。
酒と下戸
東京事変の娯楽(バラエティ)の楽曲である酒と下戸、生で聴くのは随分久しぶりの1曲。
ワインレッドの心でお酒な気分になってるところに酒と下戸という流れは図ってるに違いない。
さっきのワインレッドの心からは一点して、棘棘しい歌い方に変わる椎名林檎さん。こうやって楽曲やテーマによって声色を変えられるところも林檎さんの魅力ですよね。その楽曲の主人公になってしまうんですよね。
意識 ~Consciously~ (feat. DAOKO) [Shinichi Osawa Remix]
後ろのモニターにネオンで「意識」という文字が表示されていて両サイドにはダンサーの方が写ってました。
リミックスバージョンはまだ数回しか聞いたことがなかったんですが、生で聴くとかなり化けた1曲だと感じました。
DAOKOさんのパートになると後ろのネオンの映像では中から巨大なDAOKO氏が映っていました。
ヘアメイク、衣装どれも可愛くて林檎さんも見たいし、後ろの映像も見たいし、曲は縦揺れしたくなるくらい気持ちいい。とても忙しかったです。
TOKYO
三毒史の中でも、いや椎名林檎さんの楽曲の中でもTOP10には入れてしまいたいくらい大好きな1曲です。
ピアノのイントロが流れた時点ですごく嬉しくて泣いてしまいました。なんだか自分が内なる部分で一番聴きたいと思っていた曲。しかもこれを一人で仙台にやってきた孤独の中で生で椎名林檎さんが歌ってるのを聞けるということを急に俯瞰で見てしまって感極まりました。
大人の皆さんには全員聴いてもらいたいと思う位に、かなしくて美しい曲です。生の演奏と歌はこころにどっぷり沁みました。
幸先坂
まあもう言葉にしなくても大名曲ですね。それが生のアコーディオンのシンプルな演奏の中で聞けたのは本当に僕の人生の宝です。
幸先坂って林檎さんの楽曲の中でもトップクラスで歌詞が短いんです。
確か100文字少々だったと思います。
凄くシンプルな演奏とシンプルなことばの構成になってるんですが、「今日は何かいいことがありそう」という歌詞にすべてが詰まってると感じます。
今日はもういいことがあった…このライブに健康で参加できてることってしあわせかも。と聴きながら噛み締めました。
仏だけ徒歩
リリースされた日からこの歌詞はすごい!!!と思った1曲で、いつか生で聴きたいと思っていました。
とにかくお洒落なのにちゃんとしてる歌詞、気の抜けた曲。
青春の続き
アンコールのこの曲、椎名林檎ファンでありながら実ははじめて聴く曲でした。提供曲はついついスルーしてしまいがち…林檎班失格ですね。
この曲、初めて拝聴したんですがすごい。
早くセルフカバーしてリリースしてもらえませんかね?
ぽつりぽつりとささやくような歌い方で始まる曲なのに、サビに行くにつれて力強くなっていくそんな曲。
感想のまとめ
椎名林檎さんはやっぱり別格でした。
1曲1曲であんなに顔が変わるアーティストってなかなか居ません。母国情緒とワインレッドの心が同じ人が歌ってるとは思えないくらい1つのライブで様々な顔になる林檎さん。
今回のライブは全体的にコロナ禍の影響もあったのかセットリストはしっとりした内容でした。
また次の機会を楽しみに椎名林檎さんの健康をお祈りしつつ、セットリストをApple Musicのプレイリストに作ってこれからは何度も噛み締めて脳内で楽しもうと思います。
MCで林檎さんが「また近いうちにお会いしたいですね」と言ってたから近いうちにあるんだよね!!!って信じています。
人生で一回は見とくべきだよ、林檎さんのライブは。
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