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せまゲー生半可集(13)~『Treblecross』こと0.007

前回の記事はこちら。

コマ(石)を取るルールを「Octal Game(8進ゲーム)」で0.77とあらわすことのできるゲーム『Kayles(ケイルズ)』を紹介しました。

今回は、以前紹介したせまゲーを、また紹介します。

Treblecross ふたたび

そのゲームは、以下の記事で紹介しました。

1種類のコマしか使わない、1次元三目並べないせまゲー『Treblecross(トレブルクロス)』です。
どのようなゲームなのかは、記事を参照してくださいませ。

実は、「Octal Game(8進ゲーム)」について色々と調べてみると、こんなリンクを発見してしまいました。

「Why do we say Treblecross' octal game notation is .007?(『トレブルクロス』は「8進ゲーム」で0.007と言い表せるのはなんで?)」です。


なんででしょ?
そもそも『トレブルクロス』は、手番では盤面にコマを1個しか置きません。
ところが、「8進ゲーム」で0.007ということは、手番で1つの山から石(コマ)を3個取ることです。
全然違うじゃない……と思うのですが、試しにプレイしてみると


ホンマや!!

となるのです。


『Treblecross』 対 「Octal Game 0.007」

では、実際に『Treblecross(トレブルクロス)』と「Octal Game(8進ゲーム)0.007」の2つを並べて、対応しつつテストプレイをしてみます。

今回、『トレブルクロス』の盤面を10マスにしますが、このサイズに合わせるため、「8進ゲーム 0.007」の盤面は12マスにします。
2マス増える理由は、プレイをみることで察すると思います。
また、『トレブルクロス』のゲーム開始時の盤面は全て(コマが置かれていない)空きマスに対し、「8進ゲーム 0.007」のゲーム開始時の盤面は全てのマスにコマを1個置きます。

上:トレブルクロスのゲーム開始時の盤面
下:8進ゲーム0.007のゲーム開始時の盤面

では、プレイ開始。

1手目です。
『トレブルクロス』でのコマ1個を打った位置に合わせて、矢印でしるしたように「8進ゲーム0.007」は両隣の石とあわせて3個の石を取り除きます。

2手目です。
「8進ゲーム0.007」で石を取ったあとで残っている石1個は、取ることができません(必ず、連続した石3個をとらなくてはいけませんので)。

ところで、下の図のように、『トレブルクロス』でコマを置いてしまうのは、
次の手番で2つのコマの間にコマを打たれてしまい(3目並ぶので)負けてしまいます。
一方、「8進ゲーム0.007」だと左の石が取れないので、禁手でできません。言い換えると、『トレブルクロス』では負ける手であることを示しています。

3手目になります。

『トレブルクロス』で盤面端にコマを打ちました。
「8進ゲーム0.007」で盤面を2マス増やしたのは、盤面端にも対応できるためでした。

4手目は『トレブルクロス』でコマは打てませんし、「8進ゲーム0.007」でも石3個を取ることができません。
ゲームの勝敗も、対応しています。

ひとまずの締め

ということで、『Treblecross(トレブルクロス)』は「8進ゲーム」で荒らすことができる、という紹介でした。

で、これでおしまいとしてもいいのですが……

「OOXOO」はどうした?

そうなんです。
『Treblecross(トレブルクロス)』を紹介した記事で、異なるルールだけど同等となるゲーム「OOXOO」を考案しました。
このゲームのルール・遊び方は記事を参照していただくとして、「OOXOO」は三目並べではなく、盤面にコマを置けなくなると負けとなります。
そう、コマを取り除けなくなると負けとなる「8進ゲーム」の逆なのです。

あれ?これってなにか関係ある?

次回に持ち越し。
では。

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