改めて、STUDIO PREBOが製作した『えんとつ町のプペル ボードゲーム』が、なぜ95%割引で販売したのか、仮説を立ててみる。
『Alcatraz』
クラウドファウンディングサイト「Makuake」でチャレンジしているボードゲーム『Alcatraz』。
11月の3連休のときで、達成率1000%超と期待されています。
支援の終了日は1月30日なので、まだまだ伸びそうです。
で、このゲームは、1週間前に開催された「ゲームマーケット2020秋」でも展示されていました。
そのブースは、
「STUDIO PREBO」
クラファンでは、「STUDIO PREBO」とは名乗っていませんが、何らかの関連があるかも知れませんね。
成功に向けて、これからも頑張ってください。
前に書いたnoteのかんたんなおさらい
『えんとつ町のプペル ボードゲーム』とはなにか。
8月に「ルルイエ屋根裏堂」さんが、非常に素晴らしいレビュー記事をUPしています。
この記事にも、炎上した騒動について触れられています。
その騒動について、4月にnoteに書きました。
この記事では、ボードゲーム(『ハイパーロボット』など)側の観点からの自分の考えたことを述べました。
今回は、原作(「えんとつ町のプペル」)著作権の方面から考えてみます。
というのも、「定価95%引きの理由」は、
著作権使用のライセンス契約を拒んだうえに、勘違いした
という、なんか奇妙な仮説が立ってしまったのです。
どういうこと?
著作権フリー……というわけではない
騒動当時、PREBOさんはお詫びの文章を書いています。
この中から、「ゲームを制作するきっかけ」について綴った箇所を引用します(太字は自分が追加して太くしました)。
本ゲーム制作者は西野亮廣さんのオンラインサロンメンバーであり、「えんとつ町のプペル」に非常に大きな感銘を受けたことがこのゲームの制作のきっかけです。
西野亮廣さんの1ファンとして素敵な世界観で作られた絵本をどうしてもボードゲームで再現してみたいと思ったこと、
西野亮廣さんの書かれた記事を読んでそのバイタリティあふれる生き様に感動し、自分も同じように何かを生み出してみたくなったこと、
「えんとつ町のプペル」は原則著作権フリーにしているということを西野亮廣さんのブログで拝見したことから、今回「えんとつ町のプペル」を題材にボードゲームを制作いたしましたが、結果としてご不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。
改めて読んでようやく初めて気づいたのですが、制作者はサロン(西野亮廣エンタメ研究所)メンバーだったのね。
軽く衝撃を受けています。
サロンの運営者(西野さん、もしくは株式会社NISHINO)や他のメンバー
と相談しやすい立ち位置だったと思いますが……。
続けます。
「原則著作権フリー」と書かれていますが、それは商用利用でない(趣味などの)場合みたいです。
商用利用の場合は、ライセンス契約をお願いするようです。
また、一定額以上の年間売上が見込まれる場合、ライセンス費用も発生するようです(下のサイトを参照)。
ただし、文書の更新時期が割合新しいので、PREBOが制作している時期とは多少異なった内容だったかも知れません。
なので今回は、売上が一定額未満の場合、ライセンス契約は必須ではないと仮定して、考えをすすめていきます。
その一定額っていくら?って話ですが、
100万円です。
この数字、今回の仮説のポイントになります。
総売上の何%は……
さらに、「お詫びとご報告」より引用します。
本件のお詫びとして、「えんとつ町のプペル ボードゲーム」500部すべてを95%OFFで販売いたします。
定価がわかると、総売上を計算することができます。
割引しない定価は3500円になります。
なので、
3500(円)×500(部)=1750000(円)
175万円です。
仮に300部売れると105万円です。
1年間で300部売りさばける可能性も当然ありえます。
つまり、
ライセンス契約を結ぶことが必須の状況
でした。
別のプランも考えられます。
総売上を100万円未満になる(1個2000円未満で販売する)ようにするのです。
その考えだと、定価の半額(50%)にすれば、
3500(円)×0.5=1750(円)。
総売上見込は、
1750(円)×500(部)=875000(円)
90万円を割ります。
この価格設定だと、完売しても契約必須の状況は回避します。
勘違い……なのか?!
ひとまず、契約しないように価格を下げる選択をした、と仮定しましょう。
しかし、50%割引やもう少しさげて75%割引など、いろいろ選択肢がある中で、なぜ95%割引だったのか?
定価の95%引き、言い換えると定価の5%は、
3500(円)×0.05=175(円)。
総売上見込は、
175(円)×500(部)=87500(円)
10万円を切ります。
なぜ、総売上10万円未満まで下げたのか。
実はある勘違いをしていた、と仮定します。それは、
ライセンス契約の年間売上一定額のラインは、
(100万円でなく)
10万円だと思っていた。
いやいやいや……、いくらなんでもそんな……。
妄想はなはだしいのですが、ムリヤリ帳尻あわせると、可能性が全くなさそうにみえるのです。
前に書いたnoteでは「在庫を持ちたくないから」という仮説を立てました。
では真相は……こればっかりは当事者に聞かないとわかりませんね。
終わりに
ではここで1曲。
YESで『無益の5%』。
騒動で得た経験は、有益になったことを祈りつつ締めます。
では。
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