せまゲー生半可集(17)~帯も襷もバックギャモン
久々のせまゲーです。
前回のせまゲーは、こちら。
1ヶ月以上も放置しておりましたが、再開します。
バックギャモンもせまゲー?
今回は、バックギャモンです。
バックギャモンは、折り返してはいますが1次元盤面(24マス)となっております。
黒と白、それぞれ盤上にある15個のコマを動かし、すべての自分のコマを盤外にゴールすると、勝ちとなります。
黒のコマは、右上から左へ進み、左上に到達したら下に進み、左下から右へ進みます。
白のコマは、右下から左へ進み、左下に到達したら上に進み、左上から右へ進みます。
黒のゴールは、右下のマスの先の盤外、白のゴールは、右上のマスの先の盤外となります。
ゴールの条件は、盤上にある全ての自分のコマを、黒は右上の6つのマス、白は右下の6つのマスに移動させないといけません。
黒と白、交互に手番を行います。
コマの移動は、サイコロを2個振って、自分のコマを選んで出た数だけ動かします。
サイコロがゾロ目(2つのサイコロの出た目が同じ数)だった場合、その数だけ4回(つまり移動回数が倍になる)動かします。
そのほか、相手のコマを捕獲したり、捕獲を防いだりするなど、いくつかルールがありますが、割愛します。
バックギャモンは、世界でトップクラスの競技人口が多いボードゲームです。
3億人いるといわれています。
日本人で、世界チャンピオンになったプレイヤーもおります。
日本人最初の世界チャンピオンは望月正行さん。
日本人女性最初の世界チャンピオンは矢澤亜希子さん。
おさんぽギャモン
日本では、将棋や囲碁とくらべると、そんなにメジャーなボードゲームではない印象かも、です。
しかししかし、日本にも日本バックギャモン協会という団体があります。
バックギャモンの競技の向上、普及に勤しんでおります。
バックギャモンは「大人のゲーム」っぽい印象がありますが、子供も興味を引くような工夫をこらしたゲームを製作して販売しました。
それが、
「おさんぽギャモン」。
ペンギンのコマが可愛らしいゲームとなっております。
このゲームの元となっているのは、「Half Gammon(ハーフギャモン)」です。
ハーフギャモンは、バックギャモンのほぼ半分のサイズになっています。
なにが半分かというと、
・盤面のコマの数が半分(24マス⇒12マス)
・お互いのコマの数がほぼ半分(15個⇒8個)
・サイコロの出目が半分(1〜6の出目⇒1〜3の出目)
です。
ルールもバックギャモンとほぼ同じです。
ハーフだけじゃない
ハーフギャモンの考案者は南雲夏彦さんといわれています。
ハーフギャモンは、バックギャモンの派生ゲーム(別名、フェアリーゲーム)です。
レジェンド級のゲーム研究家、草場純さんはさまざまなフェアリーのバックギャモン見出しており、元日本遊戯史学会の会員でもある江場さんがサイトにまとめてアップしています。
ハーフギャモンは、フェアリーギャモンの1発目として紹介しています。
盤面・コマ・サイの出目を変えたフェアリーギャモンは、ほかにも12発目に「Micro Gammon(マイクロギャモン)」を紹介しています。
マイクロギャモンは、バックギャモンの1/3サイズ
・盤面のコマの数が1/3(24マス⇒8マス)
・お互いのコマの数が1/3(15個⇒5個)
・サイコロの出目が1/3(1〜6の出目⇒1〜2の出目)
です。
逆に、サイズを大きくするとどうなるのか?
15発目に、バックギャモン属と名付けて、さまざまなサイズのフェアリーをまとめています。
Nannon
さて、海外ではどうなのか。
Boardgamegeekに、先にあげたマイクロギャモンよりも盤面のマスの数が少ないフェアリーギャモン『Nannon(ナノン)』が登録してありました。
特徴を上げると、
・盤面のマスの数は、6個
・各プレイヤーのコマの数は、3個
・出目1〜6の通常のサイコロを1個
となります。
通常のバックギャモンと異なり、それぞれの手番でコマを動かす回数は(サイコロ1個しか振らないので)1回のみです。
ほかのルールは、ほぼバックギャモンに則します。
締めと予告
ということで、盤面のサイズなどがさまざまなフェアリーギャモンを紹介しました。
さてさて、次回です。
マイクロギャモンよりも『Nannon(ナノン)』よりもさらにコンパクトなフェアリーギャモンって、作れるのか?なんてことを考えてみます。
では。
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