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『ドミノ』の可能性を考えて、1年間書いてみる。[4:4]

先月の番外編「『Tri-Ominos(トライオミノス)』について長々と書いてみる」

で、本当にいろいろと(4回も)書いてきました。
本日4月4日なので第4回目です。負けないように本編もちゃんと書いていきます。

1人用ゲームを考えてみる

まあ、大変にコロナな情勢もありまして、ボードゲームも多人数で(2人ですら)遊ぶのはなかなか大変です。
そう考えると、『ドミノ』って1人用ゲームあるのかな?という心配しそうなものですが、思いっきり無用だったりします。だって、

え?『ドミノ倒し』って、ひとりでできるもん。

というブーメランが返ってきますから。
しかし、倒さないルールとなると……あるにはあるのですが、和訳されていない事情もあり、ほとんど知られていません(海外のサイト「Domino-play」では、十数個の1人用ルールが紹介されています)。

神レベルのドミノルール集『ドミノ倒さず』『もっとドミノ倒さず』にも、1人用ゲームのルールは書かれていません(ただし、「もっと〜」のあとがきに「続巻では取り上げたいなぁ」という記述がありました)。

既存のルールを和訳してもよいのですが、
毎度のことながら自分勝手にルールを考えてみます。

1人用ゲームを考えると、ちょっとしたメリットも起こりえます。
基本的にプレイヤー1人につきドミノ1セットを使うとします。
プレイ人数が増えた分、人数分のセットを用意すればいいようにルールを考えれば、何人でも対応できるようなゲームにすることもできます。

Domingo(ドミンゴ=ドミノ+ビンゴ)(仮)

『Kingdomino(キングドミノ)』というボードゲームがあります。正方形に描かれた土地を2つ並べたドミノ型のタイルで遊びます(下のリンクは「ぼくとボドゲ」さんのレビューです)。

そもそもこのゲームのもとになったのはドミノですので、先祖返りしたゲームも考えられます。

そんな訳で、ドミノタイルを適当に12枚を5×5になるように置いてみます。

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見た目はサイコロのビンゴ
(あるいは、『Yahtzee(ヤッツィー)』のビンゴ)ですね。

……じゃあ、見た目に合わせたルールで遊んでみます。

『Domingo(ドミンゴ)(仮)』1人用の遊び方

用意するもの:
ドミノ(標準のW6):1セット(28枚)
サイコロ:8個(数字の書いたチップなど、工夫すれば1個ですみます)

ゲームの準備:

◆ドミノのタイルは、全て裏向きにして、山にします。
◆サイコロを1つ振って、場に置きます。

ゲームについて:
◆山にしたドミノから、1枚引いて場に置きます。これを12回おこなって、サイコロをふくめて5×5の形になるように置きます。
◆タテ・ヨコ・対角線に数字の5個並びの列が12本できます。これらの列が、下にあげる並び方(以下、といいます)、

(1)トリオ
   (同じ数字3つの組が1組
    例:22256
(2)ツーペア
   (同じ数字2つの組が2組
    例:22556
(3)カルテット
   (同じ数字4つの組がある
    例:22226
(4)フルハウス
   (同じ数字2つの組と同じ数字3つの組
    例:22266
(5)ストレート
   (数字順に並んでいる
    例:12345 または 23456
(6)クインテット
   (すべて同じ数字である
    例:22222

(1)〜(6)の役を多くつくることを目指します。
また、数字の大きい役が強い役になり、そのまま得点となります。

◆(数字の書かれていない)空白の面が出た時は、新たにサイコロ1個を振って、出た目を空白の面の上に置きます。

◆12個のドミノを置く前に、どうしてもドミノを置くことができなくなったら、その時点でゲーム終了とします。

プレイ例:

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タテ列は左から、
・トリオ ・トリオ ・役なし ・トリオ ・トリオ
ヨコ列は左から、
・クインテット ・ツーペア ・ストレート ・トリオ ・トリオ
対角線は左から、
・ツーペア ・ストレート

結果:
トリオ    1✕6= 
ツーペア   2✕2= 
カルテット  3✕0= 
フルハウス  4✕0= 
ストレート  5✕1= 
クインテット 6✕1= 
合計点数は21点です。

『Domingo(ドミンゴ)(仮)』複数人用の遊び方

複数人数でも遊ぶバリアントを2つほど考えてみます。

(1):『Take It Easy!方式

下のリンクはハンドマンさんの『Take It Easy!』の紹介です(写真を多く使ったわかりやすい記事でしたので、選びました)。

用意するもの:
それぞれプレイ人数分用意します。
・ドミノ(標準のW6):1セット(28枚)
・サイコロ:8個

1人用ルールからの、変更点を書きます。

◆代表のプレイヤー1人は、自分のドミノタイルを全て裏向きにします。
他のプレイヤーは、各自のドミノタイルを全て表向きにします。

◆代表のプレイヤーは、裏向きのタイルから1枚引いて、全員に教えます。
プレイヤー全員は、それぞれ同じドミノタイルをプレイします。

◆ゲーム終了したら、得点計算をします。
1番得点の高いプレイヤーの勝利です。
※同点だった場合は、1番強い役の本数の多さ(同じ場合は、その次の強さの役、以下同様)で比べ合います。

(2):『Kingdomino方式

今回のゲーム『Domingo(仮)』の生みの親、『Kingdomino』のルールを参考にして、多人数で遊んでみます。

用意するもの:
それぞれプレイ人数分用意します。
・ドミノ(標準のW6):1セット(28枚)
・サイコロ:8個
・個別のコマ:1個(プレイヤーの判別に使います)

1人用ルールからの、変更点を書きます。

◆それぞれのドミノ1セットを裏向きにして、山にします。このとき、上から下へ山を並べて置きます。

◆最初のプレイする順番を決めて、早い順に個別のコマを上から下に並べていきます(ドミノの山と合わせる様に置くとわかりやすいです)。

◆それぞれの山から、タイルを1枚引いて、同じ様に上から下へ、並べて置きます(個別のコマ・山と合わせる様に置くとわかりやすいです)。

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並べた例が、上の写真になります。プレイの順番は、紫→赤→白→緑になります。

◆上から下の順番に、プレイヤーは1番欲しい表向きのタイルを1つ取っていきます。取ったタイルの位置に、自分のコマを置きます。

◆全員取り終わったら(個別のコマの上下の順番を変えないように)、それぞれの山から、タイルを1枚引いて、同じ様に上から下へ、並べて置きます。

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並べた例が、上の写真になります。
前のプレイのタイルを取ったことで、順番は、赤→紫→緑→白に変わっています。

◆ゲーム終了したら、得点計算をします。
1番得点の高いプレイヤーの勝利です。
※同点だった場合は、1番強い役の本数の多さ(同じ場合は、その次の強さの役、以下同様)で比べ合います。

今回のルールでは1人につきドミノ1セットを使いましたが、プレイヤー1人の使うタイルは12枚しかないので、2人でドミノ1セットを使う遊び方もできます。

次回の予告

先月某所から入手した別なドミノを紹介したいので、次回はそのお話です。







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はい、ネタバレ。

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