見出し画像

生成AIに対する新聞協会批判

生成AIに対する施策を国の委員会が頑張って旗振ってます。

日本(主語がデカい)は色々技術的に遅れているのだから、生成AIで一点突破!欧米に比べてAIに食わせる情報を明文化して規定できていたのは良かったです。

著作権法30条の4は近年まれにみるヒットだと思うのはヨーロッパの規制の厳しさを見るに感じますから。


さて今回は下記の議事次第から放言させてください。
AI時代の知的財産権検討会(第3回)議事次第

令和5年11月7日(火)13:00 ~ 15:00

資料2

一般社団法人日本新聞協会 提出資料(PDF/2,362KB)


諮問機関で両論併記のために既成団体がいちゃもん付けてますが
そもそもアメリカはもとより全く中国にもAIは全く勝ててないレベルなのは分かっているよね。反対してどうする。
劣後しているのは参加するプレーヤー数、出願件数、論文数エトセトラ
それをどうにかするのに新聞紙がいちゃもん付けてますが、そもそもどうやねん!
中国🇨🇳にも負けている実例を挙げます。

今年スタートのAIの分類で日中比較
G06N3/0455

・・・・オートエンコーダネットワーク;エンコーダ・デコーダネットワーク[2023.01]

2014年のseq2seq論文から十年ヨーイドンでの対比です。

G06N3/0455 ・・・・オートエンコーダネットワーク;エンコーダ・デコーダネットワーク[2023.01]

50倍弱って酷すぎるワンサイドゲーム
ChatGPTでも使われている主要分類で中国は遙か先を行ってます。
玉石混淆だと馬鹿にしていたら
量は質に転化するので要注意です。

比較すれば国はそれでも頑張ってます。

2023年12月21日 · 特許庁は21日、人工知能AI)関連発明の特許審査体制 AI担当を現在の13人から約3倍の38人に増員したそう。

2023年12月21日 · 特許庁は21日、人工知能AI)関連発明の特許審査体制を強化すると発表した。専門的な知見を持つAI担当を10月1日付で現在の13人から約3倍の38人

特許庁



さて本題
学習量が効いてくるAIは元データも大事です。
とりあえず日本語で自分の書いたものはAIに喰わせフルオープンするのが国策にも則っていると思います。

それでなくても日本は中国の1/10の人口だからフルオープンをしても勝てないと思うのは過去の記事の通りです。


さてやっと本題、官邸というか内閣府でやっているAiの知財検討会の前回の議事録が面白いです。


AI時代の知的財産権検討会(第3回) 議事次第 (kantei.go.jp)

特にこの資料

siryou4.pdf (kantei.go.jp)

色々ツッコミどころだらけの新聞協会の提言をみて難癖をつけていきます。

新聞協会はその個社がそれぞれ有料のHPで一般には閲覧できなくしており

追加のAIに喰わせるデータ処理の義務は無いと思うのだか如何か。

そんな文句が言えるのはテレビなど一般に公開された情報で有って、有料化してセミクローズドにしているものを更に・敢えて保護して欲しいって

提言税率の時の8%と共にエリートの選民意識がにじみ出ていると感じます。

国民の知る権利云々んは現状オープンにされた情報を広く一般に提供してこそなので

既に自衛を図れている新聞に対して改正を行うことは不要だと思う。

「robots.txt」の記載はウェブサイト設置者が行う(権利 者とは限らない)など既に巡回しているのを拒否できる方法も有るし、

有料の記事を無料公開されているのは個社・個別でやってくれって話だな。


そもそも新聞自体の偏向報道を横に置いて、AIのフェイクニュースのみをあげつらうのは如何か?

逆にAIに提供して信頼度を上げる施策を新聞協会が率先垂範することを求めるべきではないかね。

それでは対価が得られず困る?新聞を読んでいる世代の表を見てもとてもではないが

老人ホーム用のわら半紙レベルなので、過去の既得権益で得た不動産屋として頑張ってほしい。

こちらも不動産屋のポエムとして読むので、万事OK.かと皮肉ってみる。

笑える記載を抜き出しておきます。

「新聞協会としての認識 21 本来的には、

l 著作権法「30条の4」の改正が必要ではないか (当面の対策としては、「30条の4」の但し書き の解釈の明確化を急ぐべき)

l AIによる学習を著作権者が拒否できる、もしく は、利用時には許諾を得る仕組みの整備が必要 権利保護、データ利活用双方の観点から、技術の 急速な進化に見合った適切なルール整備が急務」

まとめ

特許業界から新聞紙を批判しているのは、商業利用された特許明細書が基本無料、フリーだからです。
古くから属地主義の名のもと各国の言葉に翻訳されており、勿論同じ内容です。
各企業、自分の権利書だから人の手によるチェックが入ったAIに食べさせるには最適な文章でもあります。
段落で区切りもあり


今までの成果は
欧州特許のエスパスネット
一企業ではありますがグーグルパテント

日本特許庁及びその外郭団体で見ることが出来ます。

古くから蓄積された理系の文章、その全てを無料で公開している知財業界としては歯がゆいです。
日本の国産LLMのためにも新聞協会ひと肌脱ぐ男気見せて欲しい!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?