ルーチンと知財
知財担当は知財管理システムの力を借りて、ルーチンで膨大な日限管理をしています。
数年前まで、自社専用システムをSIerに構築してもらい、日々管理していました。
そこに黒船来港、システムは外部の業務管理システムに置き換わります。
マニュアルや、インターフェースも英語、、、、仕事の進め方から変わりました。
その昔、ERP
ミレニアムの2000年、新人としてERP を導入する作業のお手伝いをしたのがデジャブに感じました。
養成ギブスのような既製品に仕事を無理やり当てはめ、合わない所はシステムではなく人力でなんとかしています。
長年の顧客要望に合わせる仕様変更、正直言うと管理不足で生まれた膨大な仕様を標準仕様に合わせて行きます。
先輩からブーブー使いづらいと文句言われて、いたのは今のシステムそのものです。
知財管理システムを数年使うと
しかし、二年も経つと安定化して、作業も平準化し監督、評価もモジュールを使って一目瞭然になりました。
嫌々ながら触ってみて、仕組み化を拡大し特許事務所にも導入してもらうことで抜け出せなくなりました。
今のシステムを使ってみてから過去のシステムを思い返すと、自社専用システムのため硬直化していたと感じました。新陳代謝としては良かったけど、この分野で差別化は無くなりましたね。
システム導入したらキャッチアップすることが出来ますから…
作業ややり方の、各社の違いを知財担当が感じるのは特許訴訟のときだと思います。
訴訟における各社の違い
訴訟のジョイントディフェンスだと、各社の知財担当が一同にかいします。同じ特許で訴えられたはずなのに、バラバラの対応を見ると、びっくりする事も多々ありました。
いつも早々に和解して1抜けたする金満会社や、物凄く細かい点まで指摘する企業や逆にフリーライドで全く主張しない企業もいます。
大きなイベントでも知財担当は同席せず、弁護士一人だけの企業と、日本から大挙する企業、決定権のある部長クラスの来る会社などなど、会社のカラーはそれぞれです。
サプライヤーも色々
特許訴訟紛争では、サプライヤーから納入された商品が侵害の中心であることも多く、その対応には温度差を感じました。
大手企業だと名前を出して貰ってこちらで解決すると言う企業もあれば、
知財担当もいないのでどうしましよう?と焦る中小やベンチャー企業、
会社自体が左前で傾いていて無い袖は振れないと居直るところまで、
会社のカラーは本当にそれぞれです。
このノートで良く出る日立製作所は、知財担当がアクティブで主張が激しいという傾向が有ります。(あくまで個人的な感想で一般化するものではありませんが…)
それに対して三菱電機の担当者は、親身に相談に乗ってくれました。特許侵害の有無についても真摯に調べてお答え頂き、両社に納得出来る落とし処を探れました。
いずれも数回のN数なので、一般化するのはどうかとは思いますが、同様の感想を同僚からも聞いたりと話すので各社のカラーは有りますよね。
あっ、関西弁というのも大きいと思います。
認知心理学ベースの進化理論では経路依存してこうなったらしいのですが、知財管理システムなとが共通になるにつれて、尖った企業は減って行きそうですね。
うちの子供は五郎丸選手のルーチンであるあのポーズをとってからサッカーのキックを行います。微笑ましい動きですが、実は効率低下するルーチンも有るのかもしれません。
錆び付いているので、心機一転頑張ります!
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