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はじめての文芸同人誌

 はじめて作る文芸同人誌の試し刷りが届いたので、喜びのテンションのまま綴ります。

B6サイズ 本文202頁 はじめての文芸同人誌

 これまでに漫画の同人誌(コピー本)やZINEは作ったことがあります。小説はショートショートのコピー本を1冊だけ出しました。はじめてなのは、ちゃんと印刷所に頼んだことと、本文が202頁なので、今まで出した本の中で一番分厚い!というところです。
 ZINEはそもそもサイズはフリーダムだし、絵を見せたい漫画同人誌はA5サイズ以上になりがちだけど、文芸同人誌は文庫サイズが流行りみたいなので、絵の方面と比べると小さい印象です。私が文庫サイズにしなかったのは、文字数(この時点では107,801文字)的に文庫サイズだとページ数がかさんで、1冊の印刷単価が上がり、同人誌の価格もそれに応じて高くなるからです。
 どこぞの馬の骨ともしれん、友達でもない素人作家の本をちょっとした冒険心で購入するのに、お財布に優しい価格にしたかったので、コストをギリギリまで削りました。

 あとは純粋に、憧れの海外ペーパーバック風にしたかった!というのもあり、カバーが不要だったのも大きな理由です。本のカバーや帯って、あそび心が発揮できて物としては好きなんですけど、夢中になってページをめくる時には、ノイズなんですよね。手に引っかかって邪魔。特にテキスト本の類は、書き込んで自分が使い倒すつもりなので、カバーは捨てちゃいます(無慈悲)。そんなわけで、無骨な剥き出しスタイルです。

憧れの本たちと並べてはしゃぐ遊び
英語タイトルだから、こっそり紛れ込ませることが可能

 仕上がってから気付くミスっていうのが必ずあるよね〜というのは、書き手あるあるだと思うので、これから校正作業をして、本番印刷に挑みます!(それでもどうしても見落としはあると思うんですが……どうかお許しください)

すでに付箋(要修正)がつきまくっている現状

 内容としては、自分が読みたい物語を書いているので、私にとっては面白い本ですが、客観的に文章を見ると、それなりに「書けている」ところと、描写が「欠けている」ところがあるなという印象です。場面によってムラがあるのは素人ならではかなと思いつつ、本番印刷までにできる限りブラッシュアップしたいと思います。

200頁前後を3回も試し刷りするのは漫画同人誌ではやらなかったこと(ZINEは勢いが大事なので別物)

 素人だからプロに敵わないのは当然ですが、素人を理由に妥協しても仕方がないので、今できる100%でやったら、それは趣味として最高なんじゃないかと思っています。未熟で拙い小説ではありますが、書きたい・伝えたい情熱だけでも、誰かに届けたいのです。

 とは言え、同人誌即売会はSNS交流の時点で勝負が決まっているような現状ですし、文フリは検索で「売れない」がサジェストされるくらいで、目の肥えた方が来るんだろうな〜という印象なので、誰にも見てもらえない覚悟もバッチリです(笑)。イベント自体は、同好の士と同じ空間に集うことを楽しみたい部分もあり、「参加することに意義がある」精神で行きます!

 まずは真剣に本を作るこの経験を楽しみたいと思います。「売れるための作品を作らなくていい」ということこそ、素人の醍醐味だと思うので。

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