2023年世界の考古学的発見トップ10
考古学は、新たなテクノロジーを使って進歩しています
1:イタリア 封印された「ケルベロスの墓」
ジュリアーノ市で発見されたケルベロスが描かれたフレスコ画が描かれた非常に保存状態の良い墓が発見されました。古代ギリシャ神話に登場する三つの頭の犬ケルベロスは、冥界の門を守り、死者が出ていくのを防ぐということで、墓を封印するのに描かれていました
2:ドイツ 保存状態の良い「3000年前の剣」
バイエルン州で、保存状態の良い3000年前の青銅器時代の剣が発見されました。剣のタイプは「八角形」と説明されていますが、刃の上に柄を重ねて鋳造して作られた堅固な柄を使用しています。
3:フランス 最古の「ネアンデルタール人の彫刻」
フランスのラ・ロシュ・コタールとして知られるこの洞窟は、ホモ・サピエンスが定着する前の約5万7000年前に洞窟が自然災害で事実上封鎖されるまえに、ムステリアン石器を使うネアンデルタール人が芸術的表現の最も初期の既知の表現を示した場所です
4:エジプト エスナ神殿の「天空を描いた天体のレリーフ」
エジプト観光考古省は、2800年前のエスナ神殿の修復作業中に天井に、黄道十二宮、木星、土星、火星などのいくつかの惑星、さらに時間を測定するために使用される多数の星や星座を描いた天空を描いたレリーフを発見しました
5:シリア 冷戦時代の偵察衛星で発見された「古代ローマの失われた砦」
1960年代から70年代にかけて冷戦時代の衛星によって撮影された機密解除された画像の研究により、これまで未発見だった396のローマの砦が発見されました
6:スペイン 2400年前の「古代タルテッソス人による人物レリーフ」
スペインの、世界でも有数の研究機関の一つ高等科学研究評議会(CSIC)は、バダホス県の今から2700年前のタルテシア遺跡カサス・デル・トゥルニュエロでの発掘中に、人間の表現を描いた人物レリーフが発見されたことを発表しました
7:イスラエル 「古代ローマ時代の武器庫」
イスラエルのエン・ゲディ自然保護区にある小さな洞窟で、約1900年前のローマ時代に作られた保存状態の良い剣4本と槍を発見しました
8:イタリア 「皇帝ネロの専用劇場」
ローマにネロ皇帝が建設した専用劇場、テアトルム・ネローニの遺跡が発見されました。これまで文献では知られていましたが実物の発見になります。ネロはポンペイウス劇場での歌劇のリハーサルにこの専用劇場を使用し、西暦 64 年にローマの大火を目撃した場所である可能性があります
9:メキシコ ジャングルで発見された「失われたマヤの都市」
国立人類学歴史研究所(INAH)の考古学者らは、メキシコのカンパチェ中心部の未踏地域を記録し、地図を作成中にバラムク生態保護区の森林でこれまで知られていなかったマヤ都市を発見したと発表しました。
10:日本 奈良市の富王丸山古墳で発見された「巨大剣」
奈良市埋蔵文化財調査センターの考古学者らは、奈良県立橿原考古学研究所と協力し、奈良市の富王丸山古墳で長さ2.3メートルの巨大な剣を発掘しました。剣は蛇のように刃がわずかに曲がった形状をしており、蛇神信仰に関わる「蛇剣」の代表的な剣といわれています
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