<業界分析>新卒ビジネス業界をざっくり整理してみました

みなさんこんにちは、林です!(@zoweb)

画像1

今回は新卒の大学生に対してサービス提供をしている企業群を「新卒ビジネス業界」とし、その全体像を整理してみました。
※つまりリンクアンドモチベーショングループのようなtoBで新卒採用コンサルティングを企業に展開しているような企業群は対象外としました。

僕自身がかつて大学生だった頃にうまく就活の雰囲気になじめずに自分のキャリアを乱暴に選定してしまった過去があるためずっと気になる業界でしたが、

ここ数年で複数社のIPOが続いていましたのでこの機会に業界の全体像を整理してみることにしました。

整理のアプローチとして

1.まずは新卒に限らず「人材ビジネス」を展開しているのはどんな会社かを俯瞰

2.そうした会社を何かしらの軸で分類する
3.その整理を新卒対象企業に適応し「2」との差分を見ながら業界の特徴を勝手に考察する

という流れで展開します。

特に業界に詳しいわけでもなく、当該業界の専門家にヒアリングを実施したりもしていませんので精度でいうとそこまで高くはないかもしれませんが、

・この業界に関してほとんど知らない、という人が全体像をざっと知る
・特定業界の分析方法を知り、自分が新規サービスのタネを発見する方法を身につける

といった面では役に立つかもしれません。

ということで「新卒業界の分析」、早速いってみましょう!

まずは「人材業界」の規模をみてみます


・人材業界ってほとんどが「派遣」?

新卒を対象にする企業群はいわゆる”人材業界”のサブ市場と考えられます。
Web検索ベースでは、人材ビジネス市場は7,8兆規模の市場であると言われているようです。

ONE CAREER社の成長可能性資料によると

画像2

・人材市場全体は6.5兆。
・そのうち、 「求人メディア」、「紹介」に絞ると6000億円
・中でも新卒に絞ると1200億

という市場規模のようです。
つまり”人材業界って7兆くらいあって結構大きいよね”的に見えるかもしれないけど、その90%くらいは派遣や請負で構成されているようです。

▽ワンキャリア社の上記データの参考元:
1.矢野経済研究所『新卒採用支援市場の現状と展望_2021年版』における2021年度予測値1,234億5,000万円。
2. シード・プランニング『転職サービスの利用動向と市場規模予測』における2021年度予測値。
3.矢野経済研究所『人材ビジネスの現状と展望2020年版』における2020年度見込値6兆5,098億円、3業界(人材派遣業、人材紹介業、再就職支援業)の合算値。

じゃあ具体的にはどんな企業があるの?
ということで、それこそ大学生が就活をする時に参考にする「業界地図」を参考に人材業界の全体増を簡単にまとめます。

すると・・

画像4

※日経業界地図2021年度版を参考に筆者が整理。
※ビジョナル社のみ筆者が追加。

こんな感じでしょうか。

これでなんとなくいわゆる”有名どころ”に該当する企業はある程度おさえられました。

求人ポータル、紹介、派遣と幅広に展開している総合系のリクルート、パーソル、マイナビなどは新卒向けのブランドでもサービス展開していることが見て取れます。


さぁ、それでは市場を構成している企業群を分類してみます

さきほどは

A求人ポータル
BダイレクトPF
C紹介
D派遣/請負

と「求人業界」に属する企業を4つに分類してみましたが、
Dは新卒業界では存在しないものなので除外。
その上で更にA(メディア・サービス)を分類してみます。

・転職に必要なビジネススキルの提供
・キャリアについての伴走/コンサル/カウンセリング
・企業の紹介/斡旋
・企業情報の提供(採用する側から)
・企業情報の提供(求人側から)
・企業からのスカウトの場の提供

エンドユーザーに対しての価値の連鎖を軸に整理すると上記のようになるのかなと思いますので、この分類をもとに前述の企業群を整理すると下記のようになるかと思います。
※完全にリンクではありませんが、図形の大きさと売上の大きさを近づけてみました。

画像4

特徴1:ビジネススキルの提供が転職に直結するのはエンジニアなど専門職に限られる

グロービスやBBTなどのいわゆるビジネススクール系は、すべてがそうとは限りませんが、多くはMBAの取得を目的としており時間がかかります。

そのように考えると、転職を見据えて、というよりもあくまで現環境で活躍するために or ”いずれ”役に立つかもという性質であることを考えるとあまり転職市場と直結していないように感じます。

特徴2:キャリアコンサルティングを主とする企業はない

この領域はいわゆる紹介エージェントが付加価値として提供している領域であり、専業とする企業はほとんど(or全然)ないです。

近年誕生しつつあるコーチング系サービスがそれを一部満たしているかもしれませんが、まだまだ利用のされかたとしては限定的であると感じます。

特徴3:紹介系企業は総合系以外は何かに特化

リクナビ、マイナビなどの総合系以外は自分たちの色を出すために特定の役職や職種に特化して事業を展開しているようです。

JAC=役職者
ビーネックス、メイテック、テクノプロ=技術系
ロバートウォルターズ=外資系

特徴4:ビズリーチの主戦場である”逆求人”のモデルには企業ポータル、口コミサイト両面から参入が

まだまだビズリーチと比べるとサブ的な位置づけなのかもしれませんが、各種求人ポータルにはスカウト企業が搭載されていますし、OPENWORKなどの口コミサイトにも近しい機能が搭載されているようにみえます。


さぁ。じゃあ本題の新卒業界の企業群を上記と同じように分類・整理するとどうなるのか?

おまたせしました。
本記事の本題にはいりましょう。

上記と同じ軸で新卒向けにサービス展開している企業群をまとめてみると。下記のようになります。

画像5

セコくてすみません。。

有料で定期購読してくれている方もいらっしゃるのでここから先は有料部分とさせていただきます。

有料で購入いただくと

・上記の分類のモザイクなしバージョンの図
・それをもとに中途市場と比べたときの差異の考察

が読めます。

また「ビジネスモデル研究マガジン」は定期マガジンで1記事分の費用で登録できます。
今までの有料記事も読み放題になりますので、定期的に企業分析やビジネスモデル分析をされる方にはこちらがおすすめです。

ここから先は

965字 / 1画像

¥ 500

サポートいただけた金額はいずれ開催する勉強会でのピザ代のために貯めておきます!