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『パスワードマネージャー自体危険』という警鐘を受け入れ実践するのはデキる人以外厳禁!

ウイルスソフトのメーカーがパスワードの一括管理を可能にした『パスワードマネージャー』的なソフト(元祖はトレンドマイクロだったっけ?)を発売展開した際、当時パスワードの記憶力も落ちだしていた私にとっては「これはパスワード管理ができない人には福音だ!」と思ったもの。時代は進み、ブラウザにも何らかの形でパスワードマネージャー機能が搭載され、面倒なネットのパスワード管理が容易になる福音は増した。

しかし、ライフハック系のサイトを見ると、『ブラウザのパスワードマネージャーは危険』とか『(クラウド系の)パスワードマネージャーを使うならウイルス対策ソフトのメーカーが使ったものを推奨』というような記事も見受けられ、何が言いたいかというと、自分のおすすめするパスワード管理ソフトの広告に走るオチが必ずある。ある意味自分の推奨商品の押し付けともとれるステマまがいにも思える内容である。

これだけのパスワード管理の簡便さに警鐘を鳴らすのは誰でも使えるインターネット投票を目指すべき観点からすれば迷惑極まりなく、そういうやり方は『デキる人』(仕事でも私生活でも)だけが理解すればいいだけで、『デキる人』以外はパスワードマネージャーの危険性・脆弱性を論じて実践すべきではないと私は思う。『クラウドが攻撃されたらどうするんだ!』という方もいるかもしれないがそこはウイルス対策ソフトのマルウェア対策の部分を強化してパスワードマネージャーへの攻撃に対する駆逐処理を施せば何のことはないはずである。そういうサルでもわかりそうな知識すら危険性を論じる人たちがわかっていないのかと思うと残念極まりない。

誰でも使えるようなネット社会を目指すうえで、記憶力が落ちてもパスワード管理に苦労しないシステムの向上は急務であるだけに、そんな警鐘ばかり続けていると『デキる人以外はインターネットを使うな』という理屈が成立する。情報社会が一握りの『デキる人』にしか認められないのは情報格差の助長にしかならない。かえって、デキる人とかそういう警鐘を鳴らす人たちは、情報格差に賛成でもするのだろうか?

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