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「いい革靴」とは?①

「いい革靴を買いに来ました」
「私の足に合う革靴を下さい」

革靴を履き慣れてない、もしくは履いたことがないと言う方がよく口にされるフレーズです。
国内外合わせると数多のメーカー、ブランドがある中から、木型やデザインに細分化すると一発で自身の好みやフィット感を得ることはかなり難しいです。
漠然と良いものを買いたい気持ちは非常に良く分かります。ただ、ふんわりとしたイメージのままお店へ向かい、なんとなく商品を選ぶのは少し勿体ないんじゃないかなと、仕事中感じることが多いです。

今回は特に初心者の方へ向けて、大まかなイメージを掴んでおくと良いかなと思える点をお伝えできたらと思います。

・値段、革質について

単純に値段が高い靴は「いい靴」と呼べるかもしれません。昨今の円安の影響や原材料費の高騰により、インポートのブランドの靴は軒並み値上げが続いています。10万円オーバーなんてザラです。
そもそも海外の靴は高額なものが多いですが、理由としては輸送費や関税とは別に、上質な素材を使っていることにあります。
一般的な革靴にはカーフ(牛革)と呼ばれる牛の革が使われています。日本は古くから皮革産業が盛んな地域が多くあり、靴に限らず鞄等が特産物になってる自治体が多くあります。
日本のタンナー(革を鞣す業者)の革も良いものは沢山ありますが、海外のタンナーの素材は透明感がありきめ細かい印象があります。
特にフランスでは子牛を食べる文化があります。赤ちゃんの肌を想像して頂くと分かりやすいかと思いますが、牛も若い頃の肌の方がきめ細かく綺麗な個体が多い傾向にあります。
中には大手メゾンの鞄等に使われる革を靴に使用しているものもあります。良い素材を使うと、それに伴い値段も高くなるのは必然です。

皆さんお買い物の際は大まかに予算を決めるかと思います。高いものを見るとデザインや革質も相まり心が揺さぶられるかもしれません。
革靴は今後値段が下がることはないと業界では言われています。今が一番安い、大切に扱えば何年も履けることを考えると、少し背伸びしてお買い物を楽しむのも、後々満足度を得られるかもしれません。

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