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AIに支配される日々

サーキュレーターを買った。
扇風機みたいな、空気を循環させるやつ。

単体では効果がないがクーラーとの組み合わせで効果を発揮する。
上手い例えが思い浮かばないけど、
遊戯王カードとかにそういうのありますよね。

(例えが出ない上に遊戯王を引き合いに出す語彙力が悲しい)

通常モデルは在庫がなく、
音声認識機能付きの少し高いモデルはすぐ購入できた。

音声認識機能?
サーキュレーターに必要か?

この音声認識というのがsiriとかアレクサの廉価版的な存在で、
「ヘイ サーキュレーター」
とか言うと「ピピ!」と反応してくれる。
とは言ってももちろん、好きな音楽をかけたりはできず
風量を上げろとか、首振りしろとかその程度。
そりゃ機能がついてない、安いほう買うよね。

しかも音声認識にも変なクセがあって、
「電源をつけて」だと反応しなくて
「電源を入れて」だと反応してくれる。
あと全く関係なく、子どもを怒っているときに
「こら○○(子供の名前)!!」
「ピピ!」とか反応する。ピピじゃねぇ!

そういう感じなので目的の設定までに
何回も話しかけなければならない。
市役所で書類の書き直してるような気分。

この状況が続けば人類はAIに虐げられ、
やがてマトリックスみたいな世界が作られるんだろう。
そういった未来を避けるためにも、
決してAIにおべっかを使ってはいけない。
あくまで我々が主人だということを分からせなければ。
ロボット三原則をもう一度思い出そう。

【第一条】
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

【第二条】
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

【第三条】
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

— 2058年の「ロボット工学ハンドブック」第56版、『われはロボット』より、ていうかwikiより

分かったかサーキュレーターよ。
特に第二条をよく読め。
あんた、これ守れてないから。
命令に服従できてないから。
たまたまこの家が優しいからよかったけど、
おまえ鉄腕アトムの世界ならボコボコにされてるからな。

こうして私は正しいAIへの教育のため、
熱中症のリスクと世界の破滅を天秤にかけ、
時々嫌がらせでサーキュレーターの電源を抜いてやったりしている。

暑い。。

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