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粘土の導き、何かが変わると他も変わる、思いがけない良い結果

作ったモノが気に入らない

粘土を作っている。固まった粘土がどうも思ってた形にできてない。なんか気にくわない。どうもいけてない。違う方を向いてる気がする
 - そう思い込んでるだけかもしれない
 - そういうもんだと思うことにしよう
 - ちょっとぐらい違っても大して問題ない
付け足して削ってを繰り返したが、まだまだしっくりこない。
ほんのちょっとの事だけど直せないから、切断して、向きを変えて付け直そうかと思った。
やっぱり、気にしないことにしてそのまま作っていこうと思った。その時、少し前に読んだ記事のことが思い返された。

>ロジャーは固定的に思考するから、「デビューした結果として実力もついてくるかもしれない」という、結果と原因が動的に変化し続けるような発想は持たない。彼はただ「今」という原因から「未来」という結果が生じるのだと単純に計算している。
>「自分も変わるし世界も変わる」という視点、世界は絶対的なものじゃないんだ、という視点がロジャーには欠けている。

映画のレビュー、考察ではあったけどこの引用が心に残っていて、思い返された。

動的な変化

完成予想の下絵を見、参考資料の写真を見、作りかけの粘土を見、そして気になるところにチャコペンで印を付け、彫刻刀で削る。
ちょこっと削ると、なんか、さっきまで迷ってたものと別の物になった気がした。
自分では良くできないと思ってたことが、粘土の方から、できるよ。って言ってきてるような気がした。
ちょっと不思議な感じがした。
どんどん自分で削るところの見当がついて、削ると良くなっていった。
削ったことで違って見えた。違って見えることで他にも直す箇所に気付いた。
まさに、動的に変化してるって思えた。
新たな視点を得ることで、自分の中に変化が生まれて、やれなかったこと気付かなかったことを試せてるような気がした。
だから、粘土の方から導いてくれてるような気になったんだと思えた。

それはただの思い込みかもしれない。でも思い込みでもうまくいったと思えるのがうれしかった。

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