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雑司が谷散人の街道遊歩 0610

京街道 1日目-08 2018.12.18

琵琶湖疎水を渡ると、京街道旧道左手に墨染寺。
墨染の地名はこの寺による。
桜寺とも呼ばれ、春には小さな境内を桜が埋め尽くす。

墨染寺

墨染寺の先で交差点を左折。
この通りは師団街道。
深草にあった陸軍第十六師団へ通じた道。
北へ行けば京都の川端通りにつながり、南は伏見の京町通りにつながる。

師団街道

京街道旧道は鎗屋町へ。
城下町であり商都でもあった伏見らしい地名。

鎗屋町

京街道旧道右手に「撞木町廓入口」の石柱が立つ路地。
江戸期の伏見遊郭の跡地で、大石内蔵助が出入りしたことで知られる。
撞木とは鐘を叩く棒のことで、T字型の路地を撞木に見立てた地名。

撞木町廓入口

国道24号との交差点に出ると、左手に墨染発電所。
琵琶湖疎水の船溜りがあった場所で、今の国道24号が伏見インクラインの跡。
インクラインの軌間は2.5メートル以上あり、それが複線を成していた。
今の国道の広い道幅がその名残り。

墨染発電所

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