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雑司が谷散人の街道遊歩 0636

中山道 1日目-10 2018.12.29

板橋駅北側でJR埼京線の踏切を渡る中山道旧道。
踏切名は「赤羽線 仲仙道踏切」。
赤羽線が埼京線となったのは昭和60年。
但し埼京線は運転系統上の名で、正しくは今も赤羽線。
「仲仙道」「中仙道」などの表記は、享保元年に「中山道」に統一。
といっても、その統制力は弱かったということか。

赤羽線 仲仙道踏切

中山道旧道はJR板橋駅前へ。
板橋駅の開業は日本鉄道時代の明治18年。
板橋宿までは600メートルほどの距離がある。

板橋駅前

中山道旧道は板橋郵便局前交差点で国道17号の反対側へ渡り、板橋宿へと入る。
交差点は川越街道(川越児玉往還)との分岐点で、平尾追分と呼ばれた場所であり、今年の3月から歩き始めた川越児玉往還の旅は、ここからスタートした。

板橋宿 平尾追分

板橋宿に入る中山道旧道。
すぐ右手に観明寺。
室町期の創建。
境内入口には寛文元年庚申塔も。
中山道旧道は不動通り商店街と呼ばれるが、明治期に衰退した宿場を盛り上げようと、観明寺住職が成田山の不動尊を勧請して縁日を開いたことによる。

観明寺

板橋宿は三つの宿場の総称で、江戸方から順に平尾宿、仲宿、上宿と続く、南北約2キロの宿場。
江戸四宿の中では、規模は最も小さかったようだが、中山道の中では有数の賑わいを見せた宿。
特に平尾宿には、飯盛旅籠が軒を連ねたという。

板橋宿

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