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絵本でほんのりカフェ気分【9】『おに言葉に秘めた思いについて』

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第9話(「おに言葉」に秘めた思いについて)
 とつげき!天球おたすけ団の第一話(おにが島)では、おに言葉を採用しています。

おに言葉と言っても、Maxがかってに使っているだけであって、広く使われているものではありません。

それは、Maxが原作を書いている時のことでした。
まずは、おにのキャラクターの色分けをして、色の入った名前を付け、Maxが長く住んだ東北地方のやさしい方言も織り交ぜて、物語を書き進めていました。

ところが原作のMax自身でさえ、おにのキャラクターは単なるおにたちであり、それ程の愛着を感じることができていなかったのです。
ちょうど公園のハトの群れをみて、色々な色のハトがいても、ハトたちと感じるようなものです。

これでは、子どもたちに愛されるようなキャラクターには程遠いと感じて、Maxは悩みました。
そして、おにとは思えないほど優しい愛きょうのある言葉を使ってみたのです。

その時の感動は忘れません。

語尾に「だ~よ。」と加えただけなのですが、おにのキャラクターが生き生きとして新鮮で、それぞれに親しみが迫ってきたと感じたのです。

Maxが書いているストーリー性のある冒険ファンタジー絵本には、各キャラクターの言葉使いが重要だと感じた瞬間でした。
(第2話 豆まきについて)でお話しした「おには~うち!」と言いたくなった心境です。

またもう一つ、この物語には、悪いおにも出てくるのですが、悪いおにでいる間は、おに言葉を使わないようにしたのです。
悪いおにが改心した後は、おに言葉を使います。
これにより、明確に善悪の表現もできたのです。

次作の「りゅうぐう城」では、「さかな言葉」を使っています。
また原作の段階ですが、「あしがら山」では「やま言葉」、「三匹のこぶた」では「こぶた言葉」、「さいおうが馬」では「うま言葉」などといった具合に活かされていく予定です。

Maxはこれからも、子どもたちのために良質な絵本を、たくさん世に出していきたいと願っているのです。

このようなキャラクターの言葉も記憶にとどめておいていただければ、おに言葉との違いや、キャラクターへの親しみ度合いなどを比較して、より楽しくお読みいただけると思います。

みなさんもお読みいただいた時は、おに言葉などキャラクター言葉を体感して下さいね。


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