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絵本でほんのりカフェ気分【27】『絵本の散歩道の楽しみ④ オレンジ編  』


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第27(絵本の散歩道の楽しみ ④ オレンジ編)


オレンジとは、絵本の散歩道の槻田川に住む大きな紅鯉です。
Maxが勝手に名前を付けて、そう呼んでるだけですが・・・。
これまでは、散歩道で出会うアオサギのお話しをしてきましたが、今回はオレンジのお話です。
オレンジ色のオレンジは、体長が50cm程度ととても大きいため、浅くてきれいな水が流れているの槻田川では、とても目立ちます。
絵本の散歩道を歩き始めて、オレンジを見つけた時はとても驚いて、二度見してしまいました。

★オレンジはどこに住んでいるのか?

オレンジを見かけたのは、松尾橋から二つ目の清澄橋と槻田橋の間で、堰(水の流れを穏やかにする仕切り)と堰の間の少し深くなっているエリアでした。
悠然と泳いでいるのを発見したのです。
Maxは、数日前に飼い切れなくなった飼い主が、槻田川に放流したのだろうと思っていました。
そのため大雨の時に下流に流されたり、人からすくい取られたり、釣られたりしてしまうのだろうと、軽く考えていました。

★オレンジがいつもいることが心の安らぎ

ところが、次の日もまた次の日も、次の月もまた次の月も、もう3年以上も、オレンジは同じエリアを悠然と泳いでいるのでした。
Maxにとって、いつどこで会えるか分からないアオサギに会えた時は、大きな喜びでしたが、いつでも必ず会えるオレンジは、心の安らぎになっていきました。
それからMaxは、散歩の途中でオレンジを見かけると「ホッ」とするのです。
河岸工事や草刈りの時など、釣り好きは人がいないか、とても心配になるのでした。
ただそっとオレンジを見守って欲しいという願いです。

★オレンジはどうしてここにいるのか?

オレンジは、槻田川で生まれた訳ではないでしょうから、まだ小さい時にここに放流されたのではないかと思われます。
例えば物語風に言うと、「ある男の子が、お祭りで小さなオレンジ色の鯉すくってきました。ところが、小さな金魚鉢で飼っていたオレンジがどんどん大きくなって、大きな水槽が必要になったのです。でもお母さんに頼んでも大きな水槽は買ってもらえません。男の子はオレンジが可哀そうで、泣く泣く近くの川に放流したのでした。」
「当らずといえども遠からず」でだいたいこのような理由で、オレンジは槻田川で生きてきたのかなと推測しています。
 

★オレンジには長生きして欲しい

錦鯉の平均寿命を調べてみますと、20~30年ということです。
犬よりも長く生きるようです。
極端な例を言うと、「花子」と呼ばれた錦鯉は、200年以上も生きたそうです。
しかも写真が残っていて、それを見てMaxはとても驚いたのでした。
「花子」と「オレンジ」は瓜二つだったのです。
邸宅の池で生きていた「花子」に対して、川では、流れる水が減ったり、大雨で濁流になったり、食べ物が減ったり、とても過酷な環境です。
オレンジには、まだまだ長生きして欲しいですね。

★オレンジの強さを目撃して

今年は2度の台風が来て、濁流がオレンジを襲いました。
心配になったMaxは、たまたま来ていた孫たちを連れて、オレンジを見に行ったのですが、探し回った結果、いつものエリアから一段下流に流されたていました。
あのまま流されていないかと心配しながら、次の日の朝早く見に行った時は、元のエリアに戻っていたのです。
夜中の内に「鯉の滝登り」したのか、Maxも孫たちも安心しました。
これまで、話や写真でしか知らなかったオレンジを、自分の目で見た孫たちも、たちどころにオレンジのファンになっていました。

★今私たちにできること

Maxは今年初めて、槻田川の清掃活動に参加しました。
アオサギは飛んで他の川に行けますが、オレンジはずっと今のエリアで生きて行かねばなりません。
オレンジのことを思うと、きれいな槻田川を守っていきたいと強く思います。
実際の川をきれいにすることも必要ですが、槻田川の流域に住む人々がごみを捨てないことが重要なのかなと思っています。
でも残念ながら、良い方法は分かりません。
是非みなさんも一緒に考えていただければ嬉しいです。

オレンジを襲う濁流


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