5月

 早いもので5月も半ば。自粛の中、体力が衰えないよう、天気の良い日は一時間超ウオーキングをしている。いずれコロナが終息したら山にも行きたいので階段や起伏のある道、石混じりの道を選んで歩く。

 歩いていると花々が咲き誇っていることに気づき、季節とともに花の主役が交代している。人間がコロナに立ち向かっているなか、花は花で次代に生命をつないでいる。

 最近、属しているボランティア団体がオンラインで外国人と話をする企画を始めた。週一回だが準備はそれなりに大変。外国人の皆さんもここ二ヶ月くらい人と話をする機会が大幅に減り、この企画を楽しみにしているようだ。

 人間はコミュニケーションの生き物と言われているが、それを実感する今日この頃だ。人と会って話をして食事をし、そして酒を酌み交わす。これの重要さに改めて気がつく。

 最近、辻邦生氏の背教者ユリアヌスを読んでいる。皇帝の従兄弟であるユリアヌスや兄ガルスが皇帝を取り巻く官僚や宦官に追い込まれていき、ガルスはついに皇帝の許可なく死罪となる。小説に描かれている官僚は忖度どころか自分の職分を越えて自分達の地位を守る。我が国の官僚もかくやと思う今日この頃である。

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