マッチングアプリやってたけどもう遅い。

マッチングアプリでの体験をYouTubeにしたり漫画にしたりしている人を見て、出遅れた…と思った。

私はマッチングアプリで修行を重ね、その結果今はマッチングアプリで出会った人と結婚している。

私はいわゆる「こじらせ女子」に分類される人間だったので、そこから修行を重ねた先に悟りを開いた経験はもっと早く書けばよかったと思っている。(こじらせ女子といえば、勝手にふるえてろっていう映画、本当に共感。原作は小説らしい)

また、すでに擦られまくってることだが、プロフィールからこの男は危ない!などの見分け方もおおかた習得済みである。巷に出回り過ぎてもう私が解説する余地はなくなっているが…。
ただ一つ私が譲れないのは話せば通じる常識のある人かどうか。オンラインで知り合った人と会うのはそれなりに危険もあるのが悲しい現実。自分のことは自分で守れなければならない。

怪しいビジネス勧誘の人ともマッチングし、謎のタワマンパーティにも参加したことがある。(最初から怪しかったので興味本位で参加した。もちろん騙されてもない。)なので怪しいビジネス勧誘の人の特徴もおおかた掴んだ。

告白され付き合い始めた?と思って1週間で音信不通になった人もいた。(意味不明過ぎて約半年落ち込み仕事にも支障が出て上司にも同僚にも励まされた。)いいことばかりではなかったが、女1人では行きにくいデートスポットで普段会えないような職業の人と話ができておもしろいことも多かった。なんならかなり楽しんだ。(私は人を信用してないので、何でも信用しちゃう人には向いてないとも思った。お互い違うと思ったらバッサリ絶てる関係は良い面もあるが、切ない面もあるし、怖い面もある。)

こじらせは私の根本にある要素なのでなくなることはないと思うが、以前の自分よりは脱却できた今思うのは、自分のことしか見えなくなっている自分に客観的に気づくべきで、その場を心から楽しめば案外人間関係はうまくいくということ。

なんでわたしはモテない?女として価値がない?顔がブス?この人私よりレベル低いのに…ってな感じでうまくいかなければいかないほど、自分にばかりフォーカスのあたる思考回路に陥る。あげく相手の品定め。何様なんだ。これは良くない。

せっかく時間とって会ってるんだからこの場を楽しもう!おいしい!この人はどんな人?次はここに行きたい!…と気楽に相手との時間に向き合っていれば、自分も心が晴れやかになり、結果一緒にいる相手からも好感を持たれる。

私はベース自分に自信がないので、ついついくよくよ考えてしまわないよう意識しないとバランスがとれない。かつ、恥じらいから自分の気持ちを悟られまいとドライな態度をとるので、相手からはひょっとして俺のこと好きなんじゃないか?みたいな展開を引き起こせたことがない。残念。また、かつては相手に合わせなければと服装も清楚めにして愛想笑いして疲れるばかりだったのだが、合わない相手とは無理して一緒にいる必要もないし、正直に気持ちをぶつけたら案外面白がられることもあると気づいた。

もともとモテ気質のある人は本能的に気づいているんだろうか?自分の魅力を把握しているのか、ほどよく自信がある。相手の気を引こうと駆け引きまで楽しむ余裕があるのは羨ましい限り…。

いくら勉強ができても、こういった処世術は経験から学び身につける以外ないと思う。私は学生時代全くモテなかったので(ただしカンボジア人に告白され付き合ったことはあった)、社会人になりマッチングアプリを通し異性との向き合い方に気づいてからは、かつて業務のようにさばいていたマッチングアプリのやりとりが少し楽しく感じられた。

心挫けそうになるタイミングがあったのだが、結婚すると連絡くれ会った友人に相談したところ、今休んでる暇ないだろ!的な喝を入れられ本気で自分に向き合えたのがデカかったと思う。感謝。

というわけで、今さらだけど備忘録として残しておく。

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