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五月病と女の子


とあるひの朝、家を出たとき
ある女の子を見かけた

下を向いて歩いてる制服を着た女の子と
その女の子が道の角を曲がるまでずっと心配そうに眺める男の人

その光景を見たとき

唐突に自分の中学時代をおもいだした

「学校に行きたくない」
と、思いながら、毎日下向いて学校に通ってたあの頃の光景が目にうかんだ

ただし、違うのは
わたしには、心配をして見守ってくれる親はいなかった

学校に行きたくない
学校が楽しくない

だなんて。当時絶対に親に話したくなかったし、バレたくなかった

だから、親の前ではいい子ちゃんでいて、
元気に「行ってきまーす」と言って
毎日学校に行っていた

私が親にそう思ってたことがバレたのは
学校を卒業してからだった

それも自分の口からではなく、
当時の私の様子を気にかけてくれていた
第三者のくちから

というくらいで、
そのくらい私は
親に頼れない、頼ることを諦めた
子どもだった

親に何か話す時は
決まって何かがあっても
終わってからか
自分の中で気持ちの整理がついてから

幼少期からの積み重ねというのは
いまだに影響があるもので
人の頼り方が不得手な
なんとも不器用な人間が
今こうしてできあがってる

あの女の子は
お父さんになにかあったら
話せてるのだろうか

きっとそうだといい

今のうちから
人に頼ることを覚えたらいい

何かあった時に
話せる存在がいることを
話してもいい
と思えたら

それはとてもつよみだから

きっとこの先
何度つまづいても
立ち直り方を知ってる

これだけで、なんとかなるものだ


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