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犬が嫌い

「好きな動物は何?」

良く聞かれる質問ですが、答えるのはいつも困ります。

アフリカゾウが不動の1位ですが、2位以下は変動することが多いからです。

今現在は、

1位 アフリカゾウ
2位 ナマケモノ
3位 バク

ナマケモノとバクはTED Talkに影響受け、面白い動物だなと思いました。

一方で「嫌いな動物は何?」と聞かれたら答えはいつも決まっています。

「イヌ」

イヌ(犬、狗、学名:Canis lupus familiaris、ラテン語名:canis、英名:dog、domestic dog)は、食肉目・イヌ科・イヌ属に分類される哺乳類の一種である。 属名 Canis、種小名 lupus はラテン語でそれぞれ「犬」「狼」の意。亜種名 familiaris はやはりラテン語で、「家庭に属する」といった意味である。広義には、イヌ科動物全般を指すこともある(後述)。現代の日本では屋外、あるいは屋内で飼われ、ペットとして猫と並ぶ代表的な動物である。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本人、いや世界の人々が一番好きな動物に選ぶことが多い動物ですが、僕は大嫌いです。

恐怖心を植え付けられた幼少期

振り返ると、幼い頃の体験が犬嫌いの始まりでした。

実家の隣の家が柴犬を飼っているのですが、自分の家に帰る度に吠えられたこと。

近所の家に大きなシェパードがいて、あまりの怖さにその道を避けて学校から帰っていたこと。

リードを付けてないチワワに急に追いかけられたこと。

端から見たらもしかしたら微笑ましい状況だったかもしれませんが、当の本人は必死に犬との出会いを拒んでいました。

とはいえ襲われたとしても、日本にいる場合は命にかかわるような動物ではありません。

基本的にはリードに繋がれ散歩されてますし、脱走することも少ないと思われます。

しかし、海外では話が違いました。

ストリートドッグとの出会いが、犬嫌いを加速させました。

ストリートドッグとは

ストリートドッグもしくは野良犬。

日本では考えられませんが、世界にはリードに繋がれてない多種多様な犬が道を闊歩しています。

餌付けされとてもフレンドリー?な犬。

栄養失調でやせ細った犬。

もはや犬種は何かわからない犬。

犬嫌いにとっては道を歩くことだけでも究極の試練です。

僕にとっては檻から出たライオンの方がまだましです。

また発症したらほぼ致死率100%とされる狂犬病もアジアやアフリカを中心に未だ猛威をふるっています。

異常な鳴き声、虚ろ虚ろした様子、垂れ流しの涎といった狂犬病の症状が出ている犬も実際にみたことあります。

スリや強盗よりも、まず犬に襲われないように注意していました。

タンザニアのストリートドッグ

初めて野良犬の恐怖にあったのはタンザニアのザンジバル島。

飼い犬も基本的には自由

飲食店からゲストハウスへの帰り道のこと。

一緒に行ってたゲストハウスのスタッフはまだいたいとのことで、夜遅く一人で歩いていた時のことです。

気づいた時には、推定8頭の犬が僕の横をぴったりとついてきていました。

あたりは真っ暗、鋭い眼差しだけが月明りに反射しています。

「ここで焦ったら間違いなく攻撃される」

そう思った僕は心臓は破裂しそうながらも、冷静だよというふりをしていました。

突如「ワオーン」と遠くで雄たけびがあがりました。

すると僕の周りにいた犬が「ワンワンワン」と叫び、一斉に雄たけびの方へ走って行きました。

緊張感が安堵感に変わった瞬間を今でも覚えています。

ザンジバル島の中でも田舎のエリアでの出来事。

襲われたら間違いなく大怪我していました。

フィリピンでの誤り

世界一周一カ国目だったフィリピン。

バギオでの語学留学を終え、バナウエで世界遺産の棚田を見た帰り道。

20ペソ紙幣に描かれている棚田

ついた時から思っていましたがとにかくストリートドッグが多い。

狂犬病のワクチン接種もなかなか進んでいないようで、注意喚起の看板もありました。

狂犬病ワクチン接種を促す看板

びくびくしながら歩いていると一匹のまだ若い犬が足元によって来ました。

まとわりつくようにずっとついてくる犬に嫌気がさし、追い払おうと足を振りかざし蹴るような仕草をしてしまいました。(もちろん蹴ってはいません)

これがまずかった。

仲間を助けようと他の犬が吠えながら向かってきました。

毅然な態度をとればいいものの、驚いた僕はその後、犬に対して最も不適切な行為をしてしまいました。

逃げる。

無我夢中で走ってしまいました。

動くものを追いかける習性がある犬に対して絶対にやってはいけない行動です。

殺気を感じながら全速力で逃げる僕は、なんと転んでしまいました。

「ヤバイ。噛まれる。死ぬ。」

そう思い振り返ると、犬は途中で止まっており、そこから威嚇を続けていました。

どうやら彼らのテリトリーを抜けたため、もう追いかけてこなかったようです。

九死に一生を得ました。

まとわりついてた犬、追いかけてきた犬は最初から僕に攻撃しようとは思っていません。

驚かす、そして走るという行為を行った僕の誤りです。

血だらけの僕をたまたま通りがかった人が宿まで車で送ってくれました

犬に嫌われていると感じたインド

舞台はまた変わってインドのデリー。

個人的にはストリートドッグが一番多い国だと思ってます。

ゴミに人、牛、そしてストリートドッグとカオスな空間が広がる街中。

こっちを見ないで

びくびくはしていたものの、ただ歩いていただけなのに、一匹の犬が一目散に吠えながら駆け寄ってきました。

他の人には目もくれず、なぜか僕だけ標的に。

幸いにも周りのインド人が助けてくれて、犬を追い払ってくれました。

そして気づきました。

「僕は犬が嫌いであるが、犬も僕が嫌い」

恐怖心が悟られ、犬にもそう思われてしまったようです。

犬と仲良くなりたい

インドネシアや南米でも、また帰ってきたから高知県でも、なぜか僕だけが吠えられるといった経験をしました。

毛のないのが特徴のペルー原産のヘアレスドッグ

運が悪いという言葉では片付けられないくらい、犬との悪い思い出があります。

もはやトラウマです。

どうやったら解決するのでしょうか。

別に僕は犬を懲らしめたいなどとは一切思っていません。

ただまとわりついてきてほしくない、吠えられたくない、噛まれたくないだけです。

どうか僕と仲良くしませんか?

打ち解けたい

最後となりますが、みなさまに3つお願いがあります。

①犬は驚かすな

②威嚇されても走るな

③散歩するときは“必ず”リードをつけろ

どうか肝に銘じてください。


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