~自分の心の声に従うこれからの働き方~上野かなえさん④
Q4: 働く人が心豊かになれる組織や働き方についてコンサルテーションを行っているかなえさんが考える、これからの組織の在り方は?
今の若い世代はすごい葛藤しているように見えてます。
それこそ20代の前半から中盤ぐらいの人たちは、本当に自分の好きなことをやりたいって頑張ってチャレンジできる人も多い気がするんです。でも、それより下の10代後半から20歳前後ぐらいの人たちには不安を抱える人も多い気がしています。それは二つ私の中で仮説があって、一つが、親世代が就職氷河期の時代だからどうしても働くことや社会に対するイメージは「大変そう」とか、「働きすぎはちょっと・・」とか、大手で安定な会社に入りたいっていうのが意識的に刷り込まれている気がします。
二つ目が、コロナ過の最中で大学に入学をしてたりとか、「思い通りにいかない」っていう中での不安定な社会情勢に対して、やっぱり心の中に不安が大きくある人も多いような気がするんですよね。だから”マイナスにならないための選択“をしがちかもしれないなっという風に見えています。
”自分にプラスになるための選択”をしていった方がいいんだけど、どうしても周りが提供してくれる、周りが言ってる正解っぽい物差しで判断しちゃう。でも本当は、自分がいいなと思った物差しで選択することの方がいいんじゃないかなって思うことが多いですね。
そして、上から与えられたものをただこなすっていうその仕組みには限界があると多くの人が感じているように、これからの時代を生きていく人たちの気持ちもそこに意識は向いていないと思います。そうすると組織としての新しいあり方が必要だし、そういう人たちへの研修プログラムが必要で、シフトチェンジをするために必要な働きかけがあるはずで、そこの手伝いをしたいなっていう気持ちが強いですね。
やっぱり経営者の方がそこに興味を持たれていることはすごく大事だなと思います。最近巷でよく言われるウェルビーイングとか、健康系とかウェルネスっていうキーワードがよく聞かれますが、そこに賛同する経営者の方たちもいます。
経営者は事業を作る・経営することのプロプロフェッショナルなので、人に対してどういうアプローチをするのかっていうところを一緒に作っていけたら、という思いで今様々な会社のコンサルティングを行っています。
それによってその会社で働いてる人がみんなご機嫌で楽しく仕事ができると、パフォーマンスも高くなるはずで、主体性も増すと思うので会社にとってもいいことだらけ!病気になって会社休職しちゃう人が減るとか。ユーザーさんとかクライアントさんにも良いものを届けられるっていう循環ができると思ってます。
世代によっても違うし世代が一緒でももちろん人によってその感覚や考え方が違いますね。
働く人が心豊かになれる組織づくりを目指して活動しているかなえさんが、今後目指すものを次回お伺いします!
⑤へ続く