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家にも健康寿命がある

医学の進歩などによって人の平均寿命が延び、「人生100年時代」という表現をよく目にするようになりましたね。
もちろん「喜ばしい事」ですが、人生が長くなる事によって、経済面や健康面などの課題を考えてえいく側面もあるように感じております。やはり健康で心豊かな人生を過ごせるのが何よりです。
そして、私たちが関わる住宅も一般的に「建物寿命」と呼ばれるものがあります。しかし、これらは住宅が老朽化している事を前提とした耐震性等の残存についてはあまり考慮されておらず、平時の指標でしかありません。
Zoo工務店では、各主要な部材の劣化や通常のメンテナンスを考慮した上で「予測推定住宅健康寿命」という指標を算出し、自社商品比較を目的として「住宅の健康寿命」はどの位であるかを表す指標をご呈示しております。

Premium40 → この住宅の健康寿命は概ね40年     
Premium60 → この住宅の健康寿命は概ね60年
Premium70 → この住宅の健康寿命は概ね70年

住宅健康寿命を提唱している理由は、何年先か、何十年先かはわかりませんが、もし、阪神淡路大震災・熊本地震級の極めて強い地震が発生したとしたら。
もし、過去最大級の台風が襲ってきたとしたら、その建物は何年後まで耐え抜き、家族を守り抜く事ができるのか。という、とても厳しい指標を使っています。
「平時において住める状態」と「万一の際、
家族を守り抜ける状態」では全く意味が異なり、指標としても大きな差が出ると考えています。

現在、お住まいの住宅も国や自治体が推奨している「耐震診断」を受けてみる事を推奨致します。
その際に、ぜひ次のような点もチェックしてみられる事をお勧めいたします。

  • 過去に雨漏り等が発生した箇所はないか。(雨漏り跡等が無く気づいていない場合でも、微量の雨漏りが蓄積し、構造材に深刻なダメージを受けている場合があります。)

  • 白アリ被害などは出ていないか(こちらも気づいていない場合があります)

  • 断熱材の劣化や施工不良等が原因でズレや収縮、極端な変異が発生していないか(断熱欠損や構造内部での結露)

  • その他、構造材そのものの極端な劣化

これらが見られる場合、強い地震や台風等に備えて必要な補修を併せておこなわなければなりません。

人と同じで、家も普段から、「定期的な健康診断」とメンテナンスで早め早めのチェックが重要であることは間違いありません。