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〜グランドスタッフ編①〜

今日のひとりごと

みなさんこんにちは。
先日は自己紹介にたくさん♡スキをくださりありがとうございます。
何気なく書き始めましたが、誰かに見てもらえていると思うと嬉しいですね。細く長く続けられたらいいなと思います。

今日の記事はトップ画像を自分で作ってみました。
鳥のイラストはCanvaでお借りしました🙇‍♀️
イラストの鳥は『カワセミ』という野鳥です。
美しい鳴き声や綺麗な色、スピード感のある狩りの姿…。
カワセミに出会えた日はその日一日ラッキーな気がします。


グランドスタッフを目指したきっかけ

高校の修学旅行で初めて飛行機に乗りました。
その時「空港で働くお姉さんテキパキしててめっちゃかっこいい!私もあんな風になりたい!」と思ったり、機内で「CAさん超キレイ!こんな風に私もなれたら…」と思ったことがきっかけだったと思います。
そうです。✨憧れ✨というとても単純明快な理由です。
得意な語学を活かして…とか、容姿端麗で…とか、自分のポテンシャルやそれまでの努力を発揮して働きたい!などという立派な理由は無く、「決めたら猪突猛進!即実行!」と見切り発車のスタートでした。
こうして振り返ると若かったなと思いますが、私の人生案外こんな感じで前に進んできたと思います。(現在も)
履歴書の志望動機に書いたら中身が無さすぎて即落とされるような理由ですが、私がグランドスタッフを目指したきっかけはざっくりこんな感じです。
ちなみにこの時はグランドスタッフとCAどちらになりたいかとった具体的なことは考えておらず「とにかくどっちでもいいからやってみたい!」という感じでした。


学生時代

高校卒業後、大阪の専門学校に進学しました。
地元を離れての生活に不安はあったものの、やりたいことを学べると思うとウキウキでした。
エアライン学科の授業は、接遇、TOEIC、英会話、手話、茶道、メイクレッスン、AXCESS操作(当時のJALの発券システム)、業界理解(業務内容の概要説明)、短大通信教育(希望者のみ)、2年に入ってからは専ら就活の面接対策、自己PR、履歴書作成、求人チェック…と、毎日忙しくヘトヘトでした。
私の就職活動時期はリーマンショックから数年後のことだったので、直後の就職氷河期より求人数は多かったと思いますが、それでもまだまだ買い手市場の状態だったので、業界問わず興味があって求人が出ている会社は片っ端からエントリーしました。
エアラインのインターンシップや1Dayイベントにも参加しており、参加した企業の一つである”JEX(JALエクスプレス)”というJALの子会社のCAになりたいと思うようになりましたが、就活開始早々にJALが経営破綻してしまったため、求人すら出ず悲しかったことを覚えています。
この時、自分の希望や努力に関わらず、求人が無ければ応募すらできないのだと、社会の厳しさを知りました。

周りの友人がエアライン業界を諦め他の企業に就職を決める中、担任から「つばくろさんの地元の空港で求人が出てるよ!応募してみたらどう?」と声をかけてもらいました。
当時は大阪か東京で働くことしか考えていなかったので、試しに受けてみるか…くらいの気持ちで受験しましたが、なんと内定をもらうことができました。
欲深い私は、都会で働くこととグランドスタッフになることを天秤にかけ、大阪での生活が楽しかったので迷いましたが地元に戻りグランドスタッフになることにしました。


入社

座学訓練

早期入社した同期は私を入れて7人で、みんな同い年の専門学校生でした。
私は旅客サービス部に配属され、人事研修を終えて座学がスタートします。
座学は専門知識や接客、端末操作などてんこ盛りで、家に帰ってからもお風呂でもトイレでもひたすら暗記しました。休日も同期と集まって勉強し、言葉通り寝る間も惜しんでひたすら勉強漬けの毎日でしたが、専門学生の時も同じような感じだったのでそこまで抵抗感はありませんでした。

🔍連帯責任

座学期間中毎日小テストがあったのですが、毎回同期全員が100点を取らないと次のテストに進めないルールがありました。そしてなかなか全員満点にならず、自分が満点の時は同期にイライラし、満点じゃない時は申し訳なさを感じるという、全員が満点になる以外どう転んでも自分が嫌いになる誰も気持ちよくない謎ルールがありました。
こういうルールってどの業界にもあるのでしょうか?

🔍あんちょこ作り

インストラクターにしつこく言われ続けたのが、「あんちょこ」を作ることでした。
あんちょことは、参考書・虎の巻のようなものです。ポケットサイズ(まとめる情報量が膨大過ぎてもっと大きい物を使う人もいました)のノートやバインダーに必要な情報をまとめて肌身離さず持ち歩きます。肌身離さず、と言うのは大袈裟な表現ではなく本当にあんちょことずーっと一緒に行動します。(笑)なので愛着も湧くんですよね。

私の会社(というか航空業界?)では、新入社員はあんちょこを持ち歩くもの。と言うのが当たり前でしたので、必要ないと思っていても持ってなければ「あの子はやる気がない」とみなされるほど重要な存在でした。
実際、あんちょこには何度も助けられ他ので作ってよかったと思いますが、今考えたら超アナログですよね。

※余談ですが、3年くらい前からiPadがグランドスタッフに支給され、あんちょこは必要ないとされています。その代わり、必要な情報をお客様の目の前でiPadで素早く検索しないといけないので、機器に強くない人にとってはあんちょこの方が良いかもしれません。また、iPadが不調だと仕事に支障をきたす可能性もあります。必要ない、みんな作ってない、とかじゃなく、個人によって仕事がしやすい方法を選択できたらいいのにな〜と、新入社員たちの様子を密かに眺めていました。
みんなそうしてるから合わせないといけない、なんてことないですよね。


私のあんちょこたち。
小さいものが新入社員時代のもので、
大きいものはコントローラーになってから作りました。

これが私は本当に大変でした。
教科書を写しただけではダメ、業務に必要なことだけまとめなさい、こんなあんちょこ現場では使い物にならない…etc とことんダメ出しされ、じゃあどうやって作ればいいのさ!と憤りながら作ったことを思い出します。今思えば、役に立つあんちょこが作れないのは当然なのですが、当時の私には客観的に考える余裕はなく、とにかく必死でした。
先輩が言う”使えるあんちょこ”とは、業務で足りないな、即時に欲しいな、と思う情報を素早く調べられるようにできるもののことを示していました。


勤務形態

早早遅遅休休早早遅遅休休早早遅遅休休・・・のシフト勤務でした。

🔍グランドスタッフの1日を解説

具体的にどんな風に1日を過ごしていたかご紹介します。

早番1日目
4:30 起床、メイク
5:00 朝食(食べないと体力が持ちません)
5:40 出発
5:55 空港到着、制服に着替えて髪の毛セット
6:15 ブリーフィング(当日の特記事項や社内の情報を共有します)
6:30 カウンターオープン、業務開始
12:00 お昼休憩
13:00 業務
14:30 ブリーフィング(1日を振り返り、改善点やヒヤリハット等を共有)
15:00 退勤
15:15 帰宅
17:00までお昼寝(もはや昼寝の域を超えていますが、早番1日目は寝坊が怖くて熟睡できないので、退勤後はいつも爆睡でした)
18:00 夕食(コンビニ弁当、お惣菜、ほっともっと、たまに自炊)
20:00 入浴
21:00 就寝(2〜3時間平気で昼寝してましたが、普通に眠れました。不眠症の今、過去の私が羨ましい限りです)

早番2日目
15:15までは早番1日目とほぼ同じ。
次の日が遅番なので、帰宅後はもっとダラダラしていました。
友達と遊んだり出かけることもありましたが、ほとんど家にいたと思います。何して過ごしてたっけ…。
だらしないのですが、メイクも落とさず寝ることも多々ありましたし、入浴や歯磨きもしない日もありました。なんでできなかったかというと、一人暮らしで何にも制限されていなかったことと、毎日疲れていたからだったと思います。
華やかな仕事と言われるグランドスタッフにはこんなヤツもいます。笑

遅番1日目
10:30 起床(前の日が早番だろうが関係なく昼前まで寝ます)
10:45 朝食
11:30 メイク完了
12:00 ダラダラ、気が向いたらお弁当と夕食作り
12:20 出発
12:40 空港到着、制服に着替えて髪の毛セット
13:00 ブリーフィング、業務開始
17:00 昼休憩(この休憩でもお弁当を食べ、帰宅してからも食べます怖)
18:00 業務
21:30 ブリーフィング
22:10 退勤
22:30 帰宅
22:45 入浴
23:00 夕食(17:00に食べてますがお腹が空くので普通に食べる。若くて代謝が良かったからか太ることもなく、むしろ今より痩せてました)
0:00 就寝

遅番2日目
11:00 起床、メイク
11:30 朝食
12:00〜帰宅するまでの過ごし方は遅番1日目とほぼ同じ。
次の日がお休みということで、夜更かしして大好きなスナック菓子を頬張ってダラダラ過ごしました。

休み1日目
9:00くらいには起きて、お買い物に出かけたり友達と遊んだり充実させます。

休み2日目
昼過ぎくらいから明日からの仕事のことが頭をよぎり嫌な気持ちになります。笑
20:00くらいにはベッドに入るものの、寝坊が怖くてよく眠れません。
早番1日目に続きます。

🔍寝坊による遅刻

寝坊による遅刻なんて、日勤の仕事だと考えられませんよね。
しかしグランドスタッフにはよくあることでした。
会社からの電話で飛び起き、正直に事情を説明しても基本的にはお咎めなしです。むしろ「焦って事故しないようにね!」と気を遣ってもらうこともありました。(もちろん怒られることもありました)
正直に話して出勤する人はお咎めなしですが、そのまま「体調が悪くて…」と休んでしまい、後日先輩からこっぴどく怒られる人もいたので、やはり正直者は救われるのだなと思っていました。
…そもそも寝坊がよくないですね。


この記事だけでまとめようと思っていたのに、気がつけばこんなに長くなってしまいました。ここまでお読みいただきありがとうございます。

今日はここまでにして、続きは次の記事にします。

次の記事では業務内容について書こうと思いますので、ご興味のある方はよければご覧ください。


みなさん今日も健やかに。

つばくろ

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