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フランケンシュタイン③

※ちょっとネタバレあります※

はい空きました。
気付けば桜も花をつけ、100日後にワニくんは死んでいました。
書きます。

フランケンシュタイン3回目です。
完全に昨年のグレコメのノリで取っています。
いやでもグレコメはなんだかんだ7回くらい観たからな…まだマシな方🙄

さて私のフランケンシュタインのマイ楽です。
ハマる予感はしてたけど案の定でもう終わるのがつらくてつらくて仕方なかった…
でもしっかりと目に焼き付けよう!と思って万全の心構えで観てきました🥺🥺
しかもこの日は2列目という鬼良席…遼生類(小西さんFC)には毎度感謝しかできません🥺

この日のキャストですが、ビクター/ジャック役は柿澤勇人くん
やっとこビクターをシングルキャストで観ることができました、やはり全然見え方が変わる!
そして相変わらず柿澤くんの芝居は素晴らしい!
ビクターの時の外界を遮断してる感じは本当に自然に馴染んでくるし、生命創造の衝動に駆られるシーンには鬼気迫るものがある。
何度見ても、見るたびに迫力が増していて本当に引き込まれる。それに伴う歌唱力!表現力!
本当に凄い役者さんだなあと毎回思わされます、こんな人になりたいなあというのは昔から思っています!
そしてやはりかっきーのジャックは最高オブ最高だね…
あの物真似やおふざけ、賛否両論あるみたいだけど私は大好きです笑
フランケンシュタインはとにかく心が痛くなり気分の沈むミュージカルなので()、こういったところで笑える場面があると多少心の休息ができるのです…
ミュージカルを観慣れていて物語に没頭したいという方には合わないのかも?とも思いますが、そもそも作品って初見者にも入り込みやすいように作られるべきだと私は思うのでって話はまたいつか。
いやはやとにかくかっきージャックはキャラクター的魅力が凄いんです!永遠に見ていたいと思うほど!!
あとはあのヒールが好きです、脚が綺麗……

そしてアンリ/怪物役は小西遼生さん
鬼良席を用意してくれた我らが長です🥺
小西さんのアンリはなんかもう等身大でね〜、すっごくスマートでかっこいいけど反面で人間らしい親しみやすさに溢れたアンリ!
酒場シーンが特に好きなんですけど、ビクターを励ましたり、ジョッキ片手に歌い踊ったり、アンリがどういう人間でどんな人生を生きてきたのかがキャラクターとしてすごく伝わってくるんですよね。
あとは断頭台に立つシーン、本当ここで歌うシーン何度見ても泣くんだけどこの日は更に泣いた…
処刑直前、歌の間で小西さんは少し咽び泣くんです。(ちなみに和樹アンリはすごく晴れやか)
死ぬのが怖いのか、親友との別れを嘆いているのか、いろいろ考えさせられます。でも自身が親友の身代わりになることに後悔は感じられなくて、この絶妙な感情の出し方がとにかく上手くて凄い……
怪物役もまた良くてですね…不気味さと恐ろしさの中に儚さがたしかにあってなんかもうとにかく涙を誘うのです…
一度は心を通わせたカトリーヌに「バケモノ!」と吐き捨てられるシーン、あの表情にいつも心臓をタコ殴りにされています。
感情を抱き始めたばかりの怪物には何が起きたのか理解しきれない、しかし確かに痛みを感じているようなそんな表情を浮かべていて心が締め付けられて仕方ないのです。
いや本当に素晴らしい…

かきこには顔が良いコンビなのはもちろん、芝居のテンポもすごく合っているので作品として腑に落ちやすいなあと🤔
お互いの芝居をお互いがちゃんと拾う、これだけで舞台の完成度がこれほどまでに上がるんだなあと実感できる素晴らしいステージでした!

さあ今回こそビクターとアンリ以外のキャストについても書きたい!
ジュリア/カトリーヌ役は音月桂ちゃん
桂ちゃんは昨年ソロライブに小西さんがゲスト出演した際に拝見したのだけどもう本当に可愛くて可愛くて!この舞台楽しみにしてた1人でした!
ジュリアの時は心優しくておしとやかですごく華のある感じ。現役時代本当に男役だったの…?と思うレベルの可憐さに毎度うっとりしていました🥺💓
2幕では1幕のお嬢様キャラとは一変、這い蹲りながら必死に生き抜く闘技場の下女カトリーヌに。
これがすっっっっごくカッコいいんですわ!
怪物と戯れるシーンは無邪気で可愛いんだけど、自身の自由と引き換えに怪物に毒を盛るシーンでは「私はただ生きたいだけ」と声を張り上げる、ドスの効いた歌声が身体中にビリビリ響いて圧倒された!
桂ちゃんのいろんな表情が見られてとにかく桂ちゃんのことが好きになりまくれる舞台ですよフランケンシュタインは!!!

お次はルンゲ/イゴール役の鈴木壮麻さん
この人もまた素晴らしかったー!
ルンゲ役ではビクターの付き人として尽くしまくる。コミカルな役柄で観客から笑いを誘いまくる壮麻さん、この人の存在にどれだけ心が救われたか…!!
かと思ったら急に表情をガラッと変えて深刻な声色で歌ったりしててとにかくそのギャップにも心を奪われるのです…
イゴール役ではビジュアルが一気に変わってピエロのような風貌に!ちゃんとした台詞もなく、人間と動物の間のような不気味な存在…これこそ怪物では?と感じるほど。

ステファン/フェルナンド役は相島一之さん
この方は舞台で拝見するのは初めてだったかな🤔
ビクターの叔父ステファンは市長としての顔も持っていてとにかく威厳がある。最初の登場シーンは何度「あれ?山口祐一郎さん?」と思ったかわかんないよ!(マジ)威厳の中にすこし冷徹さも垣間見えて、ちょいちょい冷たさを感じるんですよね。光の中に少し影が落ちてる感じ。決して大きな役どころではないにも関わらずあの存在感凄いよなあ!
対してフェルナンドは影100%。これがまたわっるい奴でさあ…
闘技場の男たちに暴行されて泣き崩れるカトリーヌに影の如く静かに忍び寄るフェルナンド、このシーンは毎度えっいまどこから出てきた?と思うくらいの忍びスキル。フェルナンドはカトリーヌを自由にしてやる代わりに、自分の選手を勝たせるため対戦相手の怪物に毒を盛るようけしかけます。カトリーヌが何よりも手にしたかった自由をエサに怪物を裏切らせます。
100万歩譲ってもクソ最低なのですが不思議なことに憎めなくてですね…相島さんのフェルナンドは悪役なんだけどただの悪役って感じがしないんですよね。
むしろストーリーに花を持たせる(悪い方向に)役回りな気もしてたまりません。
この後カトリーヌは言われた通りに役目を果たしたにも関わらずフェルナンドに裏切られ自由を夢見ることすら叶わなくなります(直接的な表現はありませんがそんな気がしてます)最低ですね!

さあラストはエレン/エヴァ役の露崎春女さん
この役は初演の時に濱田めぐみさんが演じていた役、露崎さんは今回が初ミュージカルということでどうなるのか…と思っていたのだけど本ッッッ当に良すぎてですね??!!
えっ本当に初めて?嘘ついてない?と疑いたくなるくらいでした。
たしかに発声の仕方とかは他の俳優さんと違うかも?と思う部分はあったけど、それがダメかと言われたら全然!もともと歌唱力が素晴らしいし他の人と違った歌声はカーーンと響いてくるのでなんていうか聴いていて快感でした!!
演技面も大変素晴らしくですね…2幕のエレンに何度泣かされたことかわかりません。私も一緒になって「姉さん!!🥺🥺」と叫びたくなる、なんと凛々しい後ろ姿…ああ好き……
エヴァの時はまーーとにかく悪い女なのですがこれまた似合うんですよね!(褒めてる)
とにかく強くて冷たくて人の心なんて微塵も感じさせない完璧な悪っぷり、闘技場のシーンで歌う歌が大好きで大好きでいつもこのシーンを楽しみに観劇していました。気持ちいいくらいの高音が本当にクセになる。
この人の舞台もっともっと観たいです!最高に好き!

といった感じで私のフランケンシュタインは幕を閉じました。
ハマることは予想していたけど、思っていた以上にこの作品の虜になっています、ああもっと観たかった!この秋にDVDが発売予定なので、これでもかという程観てやろうかと思います。

SMOKEもそうだったけどフランケンシュタインも実は韓国ミュージカル。韓ミュって目に見えてる以上に深くて素晴らしい作品が多くて大好きです。

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