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DEATH NOTE

※とってもネタバレしてます※

家にいてもやることがないので溜まった観劇記録を書き進めます。
もう本当に大変な世の中になってしまっていて、舞台は中止続き。
「エリザベート」に「ミス・サイゴン」、待ちに待ってようやく日本に来てくれた「ニュージーズ」や「ヴァイオレット」...ミュージカルの豊作と言われた2020年はいったいどこへ行ってしまったんでしょう.....
「ウエストサイド物語 Season3」も私の唯一持ってた回は中止になりました、最前だった!!!の!!!!!に!!!!!!!
悲しいのでここのところ毎日おうちでひとりミュージカルを上演してます。
もはや過去の思い出に縋るしかないのです、書きます。

さてのめりにのめり込んでいたフランケンシュタインロスの真っ只中、
東京ブリリアホールにて上演していた
デスノート』観てまいりました。

デスノートは初演がかなり話題でしたが実は観ていなくて。
再演版はかなりキャストが変わったので賛否両論ありましたがとにかく観てみないことには始まらないので。

始まってみるとこれは...すっごく2.5次元っぽい...!!(語彙力)
あまり2.5次元系に馴染みのない私ですが漫画が舞台になるとこうなるのかあ…と。
かなり頭の悪い感想ですが本当にこんな感じです。
以前1回だけ観たことのある2.5次元系は「PSYCHO-PASS」、推しが出てるから観ただけで原作は全く知らなかったので普通に舞台としてすんなり受け入れてました。
今回の「デスノート」は原作も読んだことあるし(遥か昔)映画も観た!だからこそあのシーンはこうなるんだ…とかあのシーンがない!とかいろいろ感じられて楽しかった!

「デスノート」とは名前を書くだけで人を殺せるノートを手にした夜神月と世界一の名探偵Lとの頭脳戦を描いた物語です。
この2人が本当に頭良すぎてですね…心理の読み合い、相手の裏をかいたと思ったらさらにそのまた裏をかいてくる、バトルものじゃないはずなのに息を呑むほどの攻防戦が繰り広げられるわけです。
どちらも一歩も譲らない戦い、最後には月がLを殺して決着がつくわけですがその後すぐ月も死神リュークの手によって殺されます。
この時リュークは俺なんか飽きちゃったなあと言いながら月の名前をデスノートに書きます。
そもそもリュークがデスノートを人間界に落としたのも「退屈だったから」。
死神の手によって始められたこの物語は死神の手によって幕を下ろすのです。
そうなると今まで舞台上で繰り広げられてきた人間同士の戦いがすっっごくちっぽけなものに思えてしまう…
所詮は死神による退屈凌ぎのお遊びに過ぎなかった。そういったことがバッシバシに伝わってきてこの作品マジですごいな…と心底感じました。

この日の月役は村井良大くん
この方を見たのは初めてかな…?🤔
とっっっても正統派!という感じ!
なんでもできる役が似合いますね…
クールだけど時折感情的な部分が垣間見える感じが良い…そして歌声の伸びも良い!
Lとの戦いに勝利し、狂ったように笑うシーンもスイッチが入ったように豹変して正統派だった時とのギャップを感じてグッと来ました、好き!
あとこの人のモーション全部好きだわ

そしてL役は髙橋颯くん
この方も初めてでしたがまたオーラのある方で…
癖だらけのLという役を見事演じこなしていてすごく目を惹く存在でした、そしてあの猫背でちゃんと歌えるのマジですごくない???
初演は小池徹平くんがやっていて、これ観てないの今でも100%濃度で後悔してるんですけど髙橋くんのLも素晴らしくてちょっと心が救われました…

他キャストの皆様もまさに!という感じで原作を知ってる身としてもかなり惹き込まれる3時間でした、
その中で異彩を放ってたのはやっぱり月の父親役 今井清隆さんですよねえ…!
アンサンブルをのぞいたら唯一見たことある方かな?
正直言って威厳が違うわ、この人が出てくると舞台がバシッと締まるし演技・歌すべてが重厚…!
清隆さんがカーテンコールで出てきた時は思わず立ち上がりそうになったほど、決して大きくない役でこれほどの存在感を放ってくる大御所偉大です。

デスノートは普段見てる舞台とは180°といっていいくらいタイプの違う舞台でしたが、こういうの観る機会もっともっと増やしたい!
とはいえ2.5次元系にはほんっっとうに疎いのでオススメを教えていただきたいです。
まあ今は全部中止だけどね!!!
はやく平和な世の中になりますように。

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