再会はスローモーション
出会いは中学校のグラウンド
彼と出会って10年、交際して５年目になる
彼とのはじめての出会いは私が中学１年生のころ、
２つ上のサッカー部の先輩だった
昼休みのグラウンドで元気にサッカーをして遊んでいる姿を見つけた
かっこよかった
彼とはなんの接点もなかったけど、気になったので彼の友人に連絡先をきいた
向こうは私の顔をしらないまま何日か連絡をとりあった
ある日の昼休み、グラウンドでバレーをしていた私のボールが彼のところに転がった
それを彼が拾ってくれたのだ
彼はその時、私の顔をはじめて見ることになった
連絡は毎日したし電話もした
好きになってたのかな、
彼とのやりとりがすごく楽しかった
3月8日に2人で会うことになって人生ではじめて告白をした
すぐに彼から返事はなかった
帰ったら連絡すると言われ、あ、振られた、と思った
その日の夜彼から電話があり、返事がきた
付き合うことになった
人生はじめての彼氏
彼にとってもはじめての彼女が私で
私たちはまだ子どもで
付き合った数日後、彼は高校1年生になった
部活動で忙しく、連絡も会う機会も減った
私の返事は、うん、うん、そーなんだとそっけない態度をとっていた
なんでかはわからない
これが毎日続いてたった2か月で別れることになった
部活動で忙しい彼に「今日も1日お疲れ様、頑張ったね」とか言えたら良かったのにとか思うこともあって、、
でも当時の私はすごく子ども（今も子ども）でそういう返信しかできなかった
すごく後悔した
後悔しかなかった
あの日に戻れたらいいのになとも思った
ドラマチックな出会いってあるんだ
私は大学1年生になった
母と散歩して海辺でアイスとたこ焼き食べて帰るころだった
向かいからバイクが走ってきた
すれ違ったとき2人の空間がスローモーションのように感じた
言葉に表すと変な感じするけど、お互い目が合って完全にすれ違うまでの数秒間、時が止まったかのような、
例えると、溺れるナイフの菅田将暉と小松菜奈のあのすれ違う瞬間みたい
わかる人いる？
ドラマチックみたいなことってあるんだって(自分で言うな）
彼は地元から離れて引っ越ししたと昔聞いたことがあったからもう二度と会うことなんてないと思ってた
心臓がバクバクした
彼とは6年ぶりの再会だった
かれこれ交際して5年目になる
あの再会をきっかけに彼から連絡がきた
それも鮮明に覚えている
うれしかった、懐かしかった
再会した当時は、お互い大学生だったけど、2人ともあの頃より成長した
すきっていう気持ちももちろんあったんだけど、
何かわからないけど彼の存在に惹かれる部分があった
こうしてまた、付き合うことになった
今ではお互い社会人
これからも一緒にいろんな時間を過ごしたい
12月は彼の誕生日
1年間の中で一番好きなイベントはなに？ってきかれたら
夏祭りでもなく、花火大会でもなく、
私は「彼の誕生日」って答えるかな
だって、だいすきな人の誕生日を祝って
よろこんでる彼の顔を見たいから
彼にとって素敵な誕生日にしたいから
さて、今年はどんな誕生日にしようかな
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